ジャガー Fタイプ(F-type)海外試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
ついにそのときがやってきた
日本でも発売になったジャガーのスポーツカー、Fタイプ。デリバリーは6月以降から始まるが、ひと足先にスペインで行われたプレス試乗会で、その楽しさを十二分に味わってきた。
ジャガーのスポーツカーというと、XKシリーズを思い浮かべる。確かにXXもその性能やルックスはスポーツカーと言える。でも、ジャガーはそうは思っていなかった。XKは2+2のラグジュアリーなGTカー、という考え方だった。さらに、同社の経営状態などにより、リアルスポーツカーを手掛ける時期も見計られていた。
ジャガーのリアルスポーツカーの歴史は1951年のCタイプから始まる。その後、54年にはDタイプに進化、61年には名車、Eタイプが登場した。でも、Eタイプは75年に生産を中止した。以来、40年近く、ジャガーはリアルスポーツカーをラインナップしていなかった。
しかし、ついにそのときがやってきたわけだ。
開閉は時速50キロ以下なら、走行中でも可能
今回、登場したFタイプは全長4470mm。これはちょうどトヨタ プリウスと同サイズ。コンパクトだ。しかし、全幅は1925mm。これはトヨタ アルファードよりも広い。かなりのワイドプロポーションと言ってよいだろう。
スタイリングは見てのとおり、ロングノーズ&ショートデッキ。シートはちょうどクルマの中心に座る感じだ。ボディはジャガーが以前から実用化しているオールアルミニウムを採用している。
インテリアは、幅の広いセンターパネルとコンソールがコクピット感を演出している。
ルーフは金属や樹脂製ではなく、キャンバス地を使用している。遮音、断熱も不満はなかった。開ければフルオープン、閉じればクーペの居心地を得られた。しかも、開閉は時速50キロ以下なら走行中でもできる。その時間も12~13秒という早さだ。オープンにしたときの居住性も完璧。時速200キロでも、風の巻き込みは我慢できた。
日本仕様のパワーユニットはV6 3リッターの340psモデルとV8 5リッターの495psモデルの2タイプ。スペインの試乗会場にはもう1タイプ、 V6 3リッターの380psモデルもあった。いずれのエンジンもスーパーチャージャーでチューンされている。組み合わされるミッションは8速のマニュアルシフトモード付きAT 。
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