ホンダ 新型ステップワゴン 新型車解説(2/2)

「新開発CVT」の採用で燃費アップ！同クラスの巻き返しを図る「新型ステップワゴン」

搭載エンジンは、動力性能などは基本的に従来と変わらないが、新たに「アイドリングストップ機構」が追加されたのが変更点だ。

再始動時の静粛性に優れたスターターモーターを採用したほか、クルマが停止したときにエンジンが停止しない場合には、どんな理由で停止しないのかを表示する機能も備えている。

新型ステップワゴンの動力面における大きなトピックは、「新開発CVT」の採用だ。

最新仕様の新開発CVTは、ハイ・ロー両側にギア比を拡大することで、力強い発進加速と高速クルージングでの低燃費を両立させたほか、伝達効率を高めて油圧制御を高度化するなど、さまざまな改良が図られた。

なお、新型ステップワゴンスパーダの各グレードでは、パドルシフトが設定されていて、ステアリングから手を離さずにシフトを操作することができる。

アイドリングストップ機構と新CVTの採用によって、新型ステップワゴンの主要グレードは「15.0km/L」の低燃費を実現。新型ステップワゴンスパーダも主要グレードが「14.8km/L」で、装備によって重量が重くなる上級グレードでも「13.8km/L」となった。この結果、ステップワゴンは2012年度からの新しいエコカー減税で全車が75％減税の対象になった。

装備に関しては、安全装備の充実化が注目される。

後席中央の3点式ELRシートベルトとヘッドレストについては前述した通りだが、これに加えて全車に横滑り防止装置などを含めて車両挙動を安定させる「VSA」を標準装備、さらに坂道発進時に便利な「ヒルスタートアシスト」も全車に標準とされた。

また、新型ステップワゴンと新型ステップワゴンスパーダの最上級グレードには、「追突軽減ブレーキ」と「SRSサイド＆カーテンエアバッグ」も標準装備された。

全体に安全装備の充実度は高いレベルであり、最新のミニバンにふさわしい仕様となっている。

快適装備では、通信費が無料のリンクアップフリーを設定した「ホンダインターナビ」が一部グレードに標準またはオプションで設定されている。

グレードは、新型ステップワゴンが「G」「G・Eセレクション」「GインターナビEセレクション」「コンフォートセレクション」「Li」の5グレード。

新型ステップワゴンスパーダは、「S」「Z」「Zインターナビセレクション」「Zクールスピリット」「Zi」の4グレードが設定されている。

それぞれの最上級グレードである「Li」と「Zi」には、追突軽減ブレーキを始め、サイド＆カーテンエアバッグ、ホンダインターナビ、アダプティブクルーズコントロールなどが標準で装備されている。

また新しく設定されたスパーダの「Zクールスピリット」については、ダーククロームメッキや専用アルミホイールによって存在感を高めた専用の外観のほか、専用シート、シルバーのステッチが入った本革巻きステアリングホイール＆セレクトレバーなど、内外装の仕様に専用のものがいろいろと用意されている。

ステップワゴンのタイヤは16インチが基本だが、スパーダのZクールスピリットとZiには17インチタイヤを装着。

17インチタイヤ装着車は最小回転半径が5.6mになって、ほかの各グレードが5.3mであるのに比べるとやや小回り性能が劣ることになる。

新型ステップワゴン・新型ステップワゴンスパーダの価格

新型ステップワゴン

「G」2,188,000円／「G・E セレクション」2,331,200円／「G・インターナビ Eセレクション」2,583,200円／「G・コンフォートセレクション」2,498,200円／「Li」3,308,000円

新型ステップワゴンスパーダ

「S」2,498,000円／「Z」2,678,000円／「Z・インターナビセレクション」2,930,000円／「Z・COOL SPIRIT」2,796,000円／「Zi」3,472,000円