2代目NSXはおよそ6年で歴史に幕。「やはり価格が高すぎた」「技術は良いがストーリーを感じられなかった」の声【みんなの声を聞いてみた】

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2022年で生産終了を迎えるホンダ 2代目NSXに、最終モデルである「NSX Type S(タイプS)」が発表された。世界限定で350台が発売され、そのうち日本では2022年7月より30台限定で2794万円(税込)で発売される。2016年の復活からおよそ6年で終了してしまう2代目NSX。ここではそんなNSXについてSNSで挙げられているみんなの声を紹介していく。

目次[開く][閉じる]
  1. 電動スーパースポーツカーの先駆けだった2代目NSX
  2. ライバルと渡り合えるだけの魅力(ストーリー)が少なすぎた
  3. 「ワクワクするようなスポーツカーをまたデビューさせてもらいたい」とファンの声

電動スーパースポーツカーの先駆けだった2代目NSX

ホンダは2021年8月30日(月)、2代目NSXの最終モデル「NSX Type S(タイプS)」を正式発表した。

近年、欧州のスーパースポーツカーブランドのポルシェ、フェラーリやマクラーレンが、ハイブリッドやEVといった電動スーパースポーツカーを相次いでリリースしているが、それよりも前、2016年8月に世界に先駆け3モーターハイブリッドシステムを搭載し、電動スーパースポーツカーの姿を世界に提示した2代目NSXが、およそ6年でその歴史に幕を閉じる。

2代目NSXは、3モーターハイブリッドシステムを4WDと組み合わせる独自の「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載。“扱いやすいスーパーカー”という初代の美点を活かしながらも、環境性能を強く意識した次世代の電動スーパースポーツとして誕生した。

2019年5月にはマイナーチェンジを実施。SH-AWDのハンドリング性能やデザイン面でさらに進化を遂げた。

今回発表された最終モデルのNSX Type Sは、既存の3.5リッターV6ツインターボエンジンに専用チューニングを施しエンジン燃焼効率の向上、高耐熱材ターボの採用による過給圧アップと冷却性能の向上により、エンジン単体でも最高出力+22ps、最大トルク+50Nmの向上を図っている。

また、インテリジェントパワーユニットのバッテリー出力と使用可能容量も拡大して、システム全体の出力とトルクも向上。2020年モデルのシステム最高出力581ps/システム最大トルク646Nmに対し、NSX Type Sは610ps/667Nmにまで性能がアップしている。

ライバルと渡り合えるだけの魅力(ストーリー)が少なすぎた

数度にわたる大きな改良を重ねながら、2005年まで15年の長きに渡り生産が行われた初代NSXに対し、およそ6年で歴史に幕を閉じる2代目NSX。SNS上ではどのような意見が飛び交っているのか確認してみた。

「ハイブリッドNSXはすごい。乗ると本当に一瞬でとんでもないところまですっ飛ぶ」

「ガソリンエンジンでは味わえない走りに驚愕」

と電動スーパースポーツカーの先駆けとなったその走りに驚きの声が挙がっている。

技術は素晴らしいものの…

その反面、やはり短命に終わった要因として、

「やはりハイブリッドスポーツにして価格が上がりすぎた」

「この技術は素晴らしい。ただそれを2400万円で売るのホンダのすることじゃない。その技術を現実的な仕様に落とし込んで頑張れば何とか手が出るくらいの(初代のような)価格で出すのがホンダ」

「ハイテク技術はこれでもかと載っているのに、初代ほどの魅力がなく無味無臭の薄味。すごい高価なのに。2代目は技術を追いかけただけで、ホンダのスピリットが感じられない」

「この価格ならフェラーリ、ランボ、ポルシェなどと戦わないといけないが、2代目にはそれらと渡り合えるだけの魅力(ストーリー)が少なすぎた」

などの声が挙がっている。価格面がネックなのはもちろんながら、その中身がハイテク技術だけというところに魅力が欠けていると捉えているようだ。

なぜせっかくのF1をプロモーションとして使わないのか

その上でファンを納得させるだけの魅力として、

「なぜ自動車の販売にF1をプロモーションとして使わないのか」

「折角レッドブルと組んだのに、全くレッドブルのブランド力を活かしきれなかった。未来のF1王者フェルスタッペンをNSXに乗せてPRとかイメージ戦略がもっとあったと思う」

「初代の頃はF1のイメージが直結していたが、2代目はそれがまるでない。せっかく今好調でチャンピオンになろうとしているのに。そういうところが2代目NSXも含め。ホンダ全体のセールスに影響しているんだと思う」

「F1から撤退し、NSXやS660が終了だとホンダのスポーティイメージは損なわれ、ますます軽自動車メーカーのイメージが強くなる」

といったF1との関連性強化などを挙げる声が少なくない数で見受けられた。国産メーカー唯一のF1参戦メーカーながら、その関係性をもっと声高に押し出していけばまた違った結果となっていたのかもしれない。その中で、

「NSXは売れることに目的があるわけではなく、ラインナップにあることが大切だった。自分の乗っているメーカーがF1にも関わっていると思わせるなど。しかし、利益目的だと淘汰されるのは必然か。寂しいな」

と残念に感じるファンの声も少なくない。

「ワクワクするようなスポーツカーをまたデビューさせてもらいたい」とファンの声

S660の生産終了に続き、2022年に生産終了を迎える2代目NSX。もちろん販売台数を稼ぐようなモデルではないとしながらも、

「ホンダからスポーツカーが無くなっていくのはなんとも辛い」

とした声は多い。

現在、ホンダではEVスポーツカーの開発が噂されているが、果たして、

「初代NSXやS2000がデビューした時のようなワクワクするようなスポーツカーをまたデビューさせてもらいたい」

といった期待に応えることは出来るのか? これからのホンダに注目していきたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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