斬新なベッドキットで車中泊を！ 軽バン「N-VAN」が快適な車中泊＆レジャー仕様に早変わり【ジャパンキャンピングカーショー2022】
- 筆者： 遠藤 イヅル
- カメラマン：和田 清志
車中泊できる軽自動車が欲しいけれど、仕事にも使いたいし、自転車を積んで車中泊がしたい……そんな欲張りな夢を実現するのが、岡モータースのホンダ N-VAN向け「イージーコンフォートベッドキット」だ。
取り付けは穴あけ不要でドライバー１本！ベッドの高さも3段階に調整可能
軽１BOXバンのホンダ N-VANは、工夫を凝らした室内設計により、本来の商用車としてだけでなくバイクのトランスポーター・車中泊車などのホビー向けベースカーという地位も獲得している。とはいえ、平日は仕事や買い物に使うので本格的なベッドを備えた軽キャンパーでは使い勝手が悪くなりそう……と思う人は多いかもしれない。
そこで岡モータースが開発したのが、N-VAN専用の「イージーコンフォートベッドキット」。
ベッドキットといえば、従来なら低い位置に据えるのが定番だ。しかしこのキットでは、N-VANが元から備えている、パーツ取り付け用ネジ穴に設置したベッドステーの高さを、シーンに合わせロー（ベッド下645mm）・ハイ（同815mm）・スーパーハイ（同915mm）の3段階に変えることで、高い位置にもベッドを組むことができる。
さらに豊富なベッド下スペースを生かし、大量の荷物がある状態や、MTBを車内に積んだ状態でもベッドを設置できるメリットがある。なお、スーパーハイポジションでの就寝は非推奨なので注意されたい。
左右でベッドの高さを異なる位置にセットすることもできる
豊かなアイデアはそれだけではない。ベッドの後側は車体に取り付けたステー、前側はフロントシートのヘッドレストをベッドステーに交換して荷重を支えるという方法をとり、さらにベッドマットは2分割のため、左右でベッド高を変えることも可能だ。左右の高さを揃えれば、長さ1,830mm×幅1,190mmという大きなベッドが出現する。
しかもイージーコンフォートベッドキットでは、車体に一切の穴あけ加工を必要とせず、ドライバー１本で取り付けOKのため、元に戻したい時やリセール時には大いに有効だ。
N-VANライフをさらに楽しく快適にする、注目のベッドキット
ベッドマットのクッション厚は45mm。素材は、傷に強く汚れがつきにくくエンボスブラックレザーを採用する。ベッドステーを一番上の位置にセットし、それに畳んだベッドマットを置けば、釣りやキャンプ道具から大量の買い物、仕事までこなせる大きなラゲッジスペースが確保できる。
そのほか、フロアに敷く4ピースの木目調床張り、クォーターガラスの位置に設置し、フックなどをかけられるボード、遮光カーテンなどオプションも多数用意。
展示車では、助手席側ルーフサイドに設けた黒いパイプ内の水が、太陽熱によって温められることによって温水を作り出す「ホットシャワーキット」も装着されていた。
ホンダ N-VANを手軽に快適車中泊車にしたいユーザーには注目のベッドキットといえよう。
[筆者：遠藤 イヅル／撮影：和田 清志]
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1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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