ホンダ ジェイド「期待を上回る乗り味のフィットベースの3列車」 ~岡崎五朗のクルマでいきたい(ahead)~
- 筆者:
期待を上回る乗り味のフィットベースの3列車
クルマは乗ってみなきゃわからない。
そんな当たり前の事実を改めて実感させてくれたのがジェイドだ。2013年に中国で先行発売されたフィットベースの3列シート車という事前情報から、実のところジェイドにはさほど期待はしていなかった。それどころか、中国向けのクルマを1年半遅れで売るなんて…というのが正直な気持ちだった。
ところが、乗り込んでドアを閉めた瞬間に「ん?」と感じ、走りだして10メートルで「んん??」となり、1時間の試乗を終える頃には「ホンダ車のなかでベストの乗り味をもつモデルだ」という確信を得ていた。
ジェイドとはそんなクルマだ。
もう少し詳しく説明しよう。
ドアを閉めたときに感じたのは、しんと静まりかえる外界との隔絶感の高さ。聞くと、サイドウィンドウの厚さを大幅に増し、ドアのシール性も高めたという。ガラスを厚くすると重くなるためパワーウィンドウのモーターも大トルクタイプに変えている。
クッションストロークをたっぷりとったシートの座り心地も上々だ。とくにファブリックシートの出来がいい。本革シートは、少なくとも新品に近い状態だと表皮の張りが邪魔をしてせっかくのストローク感が少なめに感じた。
発進すると、歩くような速度でも足がスムーズに動いているのが伝わってくる。まるでよくできた欧州車のようだ。この味を出すためにボディ剛性を徹底的に高めたという。オデッセイと同じラックアシストタイプのパワーステアリングは、コラムアシストタイプのフィットとは別次元のスムーズさ。
専用設計した前後サスペンションも素晴らしい出来映えで、コーナーでも高速道路でも気持ちのいい安心感を与えてくれる。
結局、フィットと同じなのは1.5リッターハイブリッドのパワートレーンぐらいのもの。価格は高くなったが、乗ってみればそれだけの価値はあると思わせてくれること請け合いだ。
ホンダ ジェイド
ジェイドは、セダン並みのスタイリングに、ミニバンクラスの居住性とユーティリティーを併せ持つ、6人乗りの乗用車。プラットフォームのコンパクト化により、多くの立体駐車場に対応できるほどの低全高ながら、ゆとりのあるキャビンスペースを確保している。3列シートの室内は、セダン同等のドライビングポジションの1列目、快適な前方視界が得られる新しいシートスライド機構を備えた2列目、多彩にアレンジできる3列目となっている。
ホンダ ジェイド HYBRID X主要諸元
車両本体価格:¥2,920,000(消費税込) / 全長× 全幅× 全高(mm):4,650×1,775×1,530 / 車両重量:1,510kg / 定員:6人 / エンジン:水冷直列4気筒横置 / 総排気量:1,496cc【エンジン】最高出力:96kW(131ps)/6,600rpm / 最大トルク:155Nm(15.8kgm)/4,600rpm【モーター】最高出力:22kW(29.5ps)/1,313-2,000rpm / 最大トルク:160Nm(16.3kgm)/0-1,313rpm / JC08モード燃費:24.2km /リッター / 駆動方式:前輪駆動
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