ホンダ フィットハイブリッド グレード比較(1/2)
- 筆者: 松下 宏
新型フィットはハイブリッドを含めて4種類に大別される
コンパクトカーの売れ筋モデルである「フィット」が大幅なマイナーチェンジを受け、同時にハイブリッド車である「フィットハイブリッド」が追加された。
フィットは良く売れているモデルだけに、マイナーチェンジも気合が入っており、様々な改良が施されている。さらにハイブリッド車が追加されることもあって、マイナーチェンジでは珍しく新車発表会も開催された。
今回のフィットのマイナーチェンジは、ハイブリッドが加わったことによりそのバリエーションは1.3リッターエンジンを搭載する標準系(13G/13L)、1.5リッターエンジンを搭載するラグジュアリー系(15X)とスポーティ系(RS)、そしてハイブリッドの4種類のシリーズに大別される。
ここでは上記のうち、「ハイブリッド」について各グレード毎に解説したい。
手頃な価格で「ハイブリッドが特別じゃなくなる」
新型フィットで最も注目されているのは、やはりハイブリッドグレードだ。
ハイブリッドグレードはベースとなる「ハイブリッド」のほか、「ハイブリッド スマートセレクション」「ハイブリッド ナビプレミアムセレクション」と、ハイブリッド車のみで3グレードのバリエーションがある。
フィットハイブリッドの価格をどう捉えるかについては、色々な見方が考えられる。
ベースである「ハイブリッド」グレードの価格は159万円。ガソリン車のベースグレードである「13G」の123万円と単純に比較すると36万円も高い計算だ。
ただ、13Gはそのままで乗る人は少なく、便利な装備をセットにした「Fパッケージ」を装着するユーザーが多い。ハイブリッドには、そのFパッケージの装備が標準で用意されているから、この6万円を差し引くと価格差は30万円ということになる。
さらに装備の違いを細かく見ると、ハイブリッドは13Gには無い「フルオートエアコン」「クルーズコントロール」「助手席バニティミラー」「15インチタイヤ」「リアスタビライザー」などの装備が用意されている。これらを大雑把に考えて10万円とすると、実質的な価格差は20万円弱になる。
そして実際に購入する場合には「エコカー減税」でも差が出る。最後に、購入した後にもハイブリッドカーは燃費面で有利な為、ハイブリッドとガソリン車の価格差は、実質10万円以下にまで縮小するだろう。
ハイブリッドカーには走りの良さもあるし、所有しているステータスなども考慮すると、13G・Fパッケージと比べても決して割高とはいえない。
その意味で、新型フィットのTV-CMで放映予定のタイトル「IMA・特別じゃなくなる」というのは本当だと思う。
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