日本にない日本車「欧州シビック」(3/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史/本田技研工業株式会社
スイスとイタリアでの「欧州シビック」の実態
「欧州シビック」が2005年に発売されて以来、筆者は欧州各地で「欧州シビック」を見てきた。
あくまでも私的感覚だが、最も多く見たのはイギリスだ。同車の生産国なので、当然と言えば当然だ。またイギリスは日産「GT-R」、スバル「WRX STI」、三菱「ランエボ」など日系スポーツカーの支持層が多い。そうした社会基盤のなかで、「欧州シビック」も定着したといえる。
その次に「欧州シビック」を見かけるのは、スイスだと思う。今回のジュネーブショー開催期間中、ジュネーブ市内でもちょくちょく見かけた。撮影タイミングを逸したが、なんと「欧州シビック タクシー」も存在する。欧州の場合、タクシーに一人乗車する場合には助手席に乗るので、「欧州シビック」でも十分に事足りるのかも?
この他、イタリアでも「欧州シビック」を見かける。同国は欧州のなかでも3ドアハッチバックの人気が高い。若者から30代の子供が小さい夫婦まで、スポーティ性を重視した3ドアハッチバックを欲しがる傾向が強い。そうしたなかで、3ドアライクなデザインながら、日頃の使い勝手が良い5ドアハッチバックにも人気が集まる。
そして、「アルファロメオ」にするか?「欧州シビック」にするか?
そんな選択肢が生まれるのだ。
そんな2ブランド車を、トリノなどイタリアの街中で実際に見比べてみた。すると、エモーショナルで、どこか妖艶さがある「アルファロメオ」に対して、近代美術作品のような「欧州シビック」の造形は、実に対照的な印象がある。
かといって、100年、200年、いやそれ以上は当たり前のイタリア各地の建築物のなかにあって、「欧州シビック」の存在感が浮いてしまうような感じはない。
そして「欧州シビック」が2011年から新型になった。ライバルはズバリ、アルファロメオ「ジュリエッタ」だ。「欧州シビック」のボディラインは前モデルよりも曲線美を強調。かといって「ジュリエッタ」が醸し出す妖艶なイタリアンとは全く違う雰囲気だ。
つまりイタリア人は、日本人が「ジュリエッタ」に憧れるような感覚で、「欧州シビック」を見ているのだ。
欧州専用車としてさらに洗練された新型「欧州シビック」。その勇姿を日本では、今年10月21日、FIA世界ツーリングカー選手権WTCCの鈴鹿大会で堪能できる。
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