最新クーペ・カブリオレ 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
近年、スペシャリティカーの世界で、電動格納式ハードトップを持つモデルが増えてきた。これはオープンカーの発展形でもあり、クーペスタイルとオープンカースタイルを1台で両立できるところが大きな魅力である。つい最近まで同機構を持つモデルというと数えるほどしか存在しなかったが、このところ2シーター、4シーターを問わず、多くのメーカーにおいてラインナップされるようになってきた。
電動格納式ハードトップには多くのメリットがある。対候性が高いことはいうまでもなく、車上荒らしにも遭いにくい。また、クローズ時の遮蔽感つまり外界と隔離された感覚は、ルーフ付きのモデルに比べ遜色ないレベルとなり、その際の静粛性やボディ剛性感においても有利となる。
一方でデメリットもなくはない。まず、ユニットの重量がかなり重い。車種にもよるが概ね20-40kgとなる。しかもそれがクルマの中でも高い位置にあるものなので、ハンドリングにも少なからず影響する。オープン時とクローズ時で旋回の中心軸が変わるので、操縦性も変化する。とはいうものの、一般走行する上での影響というと、たかが知れているわけでもあるが。また、オープン時にはルーフがラゲッジルームに収まるので、スペースが狭くなる。スタイリングにおいては、機構的に必要となる部分が大きく、ルーフにあまり丸みをつけられなくなるなど、デザインの自由度が落ちることも挙げられる。安全性についても、基本的にはオープンのボディにハードトップを載せた構造なので、クローズドモデルほどの水準は望めない。
といっても、総合的に考えるとメリットのほうが大きく、実際マーケットは歓迎していることは間違いない。ゆえに、Cセグメントを中心に徐々に増えてきているのだ。また、各メーカーはそれらウイークポーイントを改善すべく、独自の工夫を施している。
プジョーの307CCは、その先鞭をつけた206CCの兄貴分に当たる。WRC参戦マシンにもこの車名が用いられていたほどで、プジョーとしてもかなり力の入ったモデルである。
フォルクスワーゲン Eosは、従来のゴルフワゴンに代わるモデルに該当するはずだが、かなり上級移行した感がある。ベースとなったのも、ゴルフというよりパサートのプラットフォームが近い。また、あえてゴルフのネーミングは付けなかった。このあたりに、Eosに対するフォルクスワーゲンの思いが込められている。
ボルボ C70は、例のフォードアライアンスによるプラットフォーム、つまり、V50やS40と同じとなる。先代C70は、クーペとカブリオレが存在し、当初はともに日本に導入されていたが、やがてカブリオレのみとなった。そして、新型ではリトラクタブルハードトップを得たことで、ひとつになった。これまでクーペとカブリオレが別々に設定されていたところ、1台に集約されたことになる。
価格的にも接近し、キャラクターもかぶるが、それぞれ個性的というこの3台。各車の魅力に迫る。
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