クルマで行く鉄道旅 ~SLからローカル私鉄まで・・・群馬で鉄道趣味を満喫~【クルテツ VOL.2】(2/3)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林岳夫・島村栄二
信越本線系統のSL列車は、片道でDLやEL列車も味わえる「二度美味しい路線」
さて、気になるSL列車。信越本線 横川駅には転車台(蒸気機関車の前後の向きを変える装置)がないため、同線での運行では下り・上りのいずれかがSLのけん引で、もう片方の便ではSLと反対側に連結したDL(ディーゼル機関車)やEL(電気機関車)によるけん引となる、「1便で2度美味しい」列車なのをご存知ですか。
この春、多くの夜行列車(ブルートレイン)が廃止されました。そう、そもそも機関車が客車を引っ張るスタイルの「列車」自体の存在が、日本国内では非常にレアなものとなっているのです。発車時や減速時に起こる客車列車特有の振動(機関士の腕が問われます!)や、動力源を持たないがゆえの独特な車内の静けさなど、電車やディーゼルカーとは違う乗り味が、実は初めてだという方も多いはず。「えーSLじゃないの!?」と言わず、こちらにも併せて注目したいところです。
◎参考:
国鉄形電車のなにげない日常シーンを記録するなら
SL列車以外にも、信越本線は懐かしい湘南色の近郊形115系電車など、国鉄時代そのままの車両が日常的に走っています。これも魅力のひとつです。
最近、列車や車両の廃止などに多くの鉄道ファンが殺到し、駅ホームや沿線撮影地での混乱ぶりが社会問題化していますが、本来はそうした”祭り”ではなく、普段からの記録こそ大事なことのはず。この115系にしても車歴30年以上を超える車両ですから、いつ新型車両と入れ替わってもおかしくはありません(※現時点では入れ替え等の情報はありませんので念のため)。なにげない日常シーンを地元の利用者とともに味わいつつ、静かに乗ったり撮ったりしておけば、いざ無くなるからと急に大騒ぎすることもないでしょう。
横川駅のランチといえばもう、おぎのやの「峠の釜めし」以外アリエナイ!
そうそう冒頭でも書いたとおり、信越本線の終点横川駅の名物といえば、日本中で知られるおぎのやの「峠の釜めし」。信越本線に乗るならこれは絶対に欠かせません。列車の席で、あるいは撮影の待ち時間に、どこで食べても美味しい! おぎのやは県内外にも多数の販売拠点を持っていますが、せっかくなら横川駅前の本店か、横川駅内の販売所で購入するのが気分でしょう。
かつて信越本線は、ここ横川から長野県境のリゾート地「軽井沢」に向け、日本でもトップクラスの厳しい碓氷峠の山越えをしていました。そこで特殊な機関車を連結し後押し運転をする必要があり、その作業のための待ち時間を使って売られ有名になったのが峠の釜めしだったのです。昭和33年の創業から今年で55周年。その歴史の深みも味のうちですね。
その後長野新幹線の開通を期に横川~軽井沢間は廃止されてしまい、「本線」の名とは裏腹に静かな終端駅となってしまった横川駅。ですが、往年の風情は駅周辺の広いスペースなどわずかに残っています。また廃線跡を利用した駅前の鉄道ミュージアム「碓氷峠鉄道文化むら」は必ず寄りたいスポットです。かつて碓氷峠を越えていたEF63電気機関車を始めとする、多数の鉄道車両を間近に眺めることが出来ます。
[世界遺産 富岡製糸場に行くなら鉄道で・・・次ページへ続く]
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