広島マツダ こんなディーラー見たことない!「ディーラーへ行こう」vol.3(2/2)
- 筆者: 吉澤 憲治
- カメラマン:オートックワン編集部
キッズスペースに女子大生が!?
所変わって一階ショールームには、どこの店舗でもよく見かけるキッズスペースのコーナーが設けられているのだが、ここのキッズスペースを侮るなかれ、なんと土日祝日は、保母さんを夢見て勉強している現役の女子大生や保育士さんが、なんと子供たちの相手をしてくれるという、そん所そこらのキッズスペースとは理由が違うのだ。これはかなり本格的だ。これなら商談に集中したいお父さんお母さんも安心して子供を遊ばせることが出来る。お客にとっても店側にとってもいいこと尽くめではないか!
またイベントも積極的に展開している。3ヵ月に一回のペースで行われるビッグ展示会をはじめ、なんとフラワーアレンジメント教室や、ショールームの音響効果を活かしたミニコンサートも実施するという精力ぶりは実にあっぱれだ!
クルマも“地産地消”の時代到来です!
さてさて、マツダといえば今注目のCX-5についてもお話を伺ってみた。お答えいただいたのは副店長の鈴木さん。「CX-5はデビュー当時、試乗時間が2時間待ちという状況でした。当時はクリーンディーゼルモデルの試乗車が少なかったために、ご来店いただいたお客様には大変なご迷惑をおかけいたしました。現在ではクリーンディーゼルモデルの試乗車も各店舗に配置しておりますので、あまりお待たせすることなくご試乗いただけます。現在でも大変な人気でして、平日でも多くの方にご来店いただき、またお問い合わせを沢山頂いております」
中には、神戸から3時間もかけて試乗しに来た人もいるほど、CX-5が相当な注目を集めていることは確かなようだ。
CX-5を求める人には、RX-8やロードスターといったスポーツモデルから乗り換える人も多いと鈴木さん。さらに他社ブランドから移ってくる人もいるほどだという。
巷ではCX-5を検討した7~8割の人がディーゼルモデルを購入していると聞くが、広島マツダ宇品本店に至ってはなんと9割の方がクリーンディーゼルモデルを狙ってくるという。つまりほとんどの方がその性能と経済面に魅力を感じているという証拠だ。
鈴木さんは続ける。「CX-5のご好評は我々にとっても非常にありがたいことです。実は余談ですが、広島県のみなさんが、CX-5やデミオをはじめ、もっと多くのマツダ車に乗っていただければ、“環境にやさしくできる”と言う利点も生まれてきます。輸送面ではCO2削減に大きく貢献できますし、マツダにとっても輸送費のコスト削減に繋がりますから、その分皆様へは良い形でのフィードバックができるのではと考えております。クルマも“地産地消の時代到来”といったところでしょうか(笑)」
眩しすぎるぜ!広島マツダ!
広島マツダは、県内に16店舗ものショールームを構える地場のビッグディーラーだ。
創業は昭和8年1月。当時東洋工業(現マツダ)は三輪車生産を軌道に乗せていたものの、販売面を担う部門がなく、販売専業者の必要性から誕生したのが、ここ広島マツダだ。設立当初は「マツダモータース」という名称でスタートした個人会社であったが、昭和20年8月、広島を一瞬にして焦土へと変えた誰もが知る原爆投下とともに全従業員が死去。当然、社屋は跡形もなく吹き去った。
しかし、翌年の昭和21年1月には東洋工業の生産再開に伴い、会社は再建の道へ。その後、順調に売上を伸ばし、昭和31年5月には「広島マツダ」と社名変更をし新たなスタートをきった。
ここまで聞けば非常に歴史の深いディーラーであることがお分かりいただけると思う。それだけに地域に根ざし、愛されることはもちろん、“お客様が喜んでくれることが、社員の幸せである”という“HAPPY HAPPY”と、向上するという意味を含ませた“SPEC HIGHER”を会社のテーマとして掲げているのも、そういった過去の経緯から、多くの人達に助けてもらいながら歩んできたという、感謝の気持ちが根底にあるからこそだ。
その証拠に社員は、広島マツダをさらに愛されるディーラーにしたい!という気持でいっぱいだと鈴木さんは話す。「例えばスタッフ同士が活発に意見を交わし、そこから生まれるアイデアを現場に反映させることが広島マツダの社風です。やはり現場のスタッフが一番お客様のことを理解しています。そこで得た意見を皆で持ち寄り、評価されている点はさらに活かし、評価されなかった点は早急に改善を行う、これの繰り返しを、我々はひたすら実行していくのです!」と、なんとも心強い言葉だ。
そして、宇品本店に関わらず、それぞれの店舗で独自の色を決め、お客様至上主義を貫いているのも広島マツダならではの特色だという。
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