【2022年特別仕様車登場】新型BMW 3シリーズツーリングの特徴・前モデルとの違いを徹底比較して再評価!
- 筆者: MOTA編集部
BMWの中核を担う3シリーズのステーションワゴンタイプが「ツーリング」モデルです。BMWが誇る高次元のパフォーマンスはそのままに、レジャーや小旅行など、ユーザーのライフスタイルに彩りを添える3シリーズツーリングに、2022年4月、新たに特別仕様車「Mスポーツ リミテッド」が誕生しました。
BMW 3シリーズツーリングの特徴とラインナップ
BMW 3シリーズツーリングは、BMWの主力モデルである3シリーズのツーリング(ステーションワゴン)タイプです。
3シリーズ特有のスポーティな走りと高い機能性を有し、さらにワゴンタイプならではの「広い荷室」を備えます。後部座席を倒せば大柄なアウトドアグッズも積み込むことができ、またちょっとした荷物なら独立開閉式リアウィンドウで簡単に出し入れが可能です。
走行性能は伝統の後輪駆動レイアウトとガソリンエンジンとの組み合わせをメインとして、ディーゼルエンジン搭載モデルや4WDモデルなど、様々なユーザーニーズに応えるラインナップが揃っています。
主なモデル | エンジン種類 | 排気量 | トランスミッション |
---|---|---|---|
318i ツーリング |
直列4気筒DOHCガソリンエンジン
|
1,998cc
|
8速オートマチックトランスミッション
|
318i ツーリング Mスポーツ |
直列4気筒DOHCガソリンエンジン
|
1,998cc
|
8速スポーツオートマチックトランスミッション
|
320i ツーリング |
直列4気筒DOHCガソリンエンジン
|
1,998cc
|
8速オートマチックトランスミッション
|
320i ツーリング Mスポーツ |
直列4気筒DOHCガソリンエンジン
|
1,998cc
|
8速スポーツオートマチックトランスミッション
|
320d xDrive ツーリング |
直列4気筒DOHCディーゼルエンジン
|
1,995cc
|
8速オートマチックトランスミッション
|
320d xDrive ツーリング Mスポーツ |
直列4気筒DOHCディーゼルエンジン
|
1,995cc
|
8速スポーツオートマチックトランスミッション
|
M340i xDrive ツーリング |
直列6気筒DOHCガソリンエンジン
|
2,997cc
|
8速スポーツオートマチックトランスミッション
|
2022年に追加された「Mスポーツ リミテッド」とは
2022年4月1日、BMWジャパンは3シリーズの「318i」「320d xDrive」のセダンとツーリングに、特別仕様車「Mスポーツ リミテッド」を追加しました。
この特別仕様車には、オプションとして装着率の高かった「前席シートヒーター(320d xDrive ツーリングのみ標準装備)」や「Hi-Fiスピーカーシステム」「サンプロテクションガラス」「ランバーサポート」「オートマチックテールゲートオペレーション」が標準装備され、さらに「BMW M50周年バッジ」が特別装備されます。
急ブレーキや極端な挙動の変化に瞬時に対応する「アクティブプロテクション」も追加されます。シートベルトの締め付けを強め、シートポジションも最適な位置に移動し、さらにサイドウィンドウやサンルーフが自動で閉まり、万が一の衝突に備えます。
さらに「Mスポーツ リミテッド」限定でブラックにブルーステッチを施したレザーシートと、ブルーステッチを施したセンサテックダッシュボードもコーディネート可能。より上質感を演出した室内空間を楽しめます。
これだけ充実した装備が加わった「Mスポーツ リミテッド」ですが、これまでの「Mスポーツ」モデルと価格がほぼ据え置きと、コストパフォーマンスの高い仕様となっています。
主なモデル | 価格(税込) |
---|---|
318i ツーリング |
546万円
|
318i ツーリング Mスポーツ リミテッド |
611万円
|
320i ツーリング Mスポーツ |
651万円
|
320d xDrive ツーリング |
634万円
|
320d xDrive ツーリング Mスポーツ リミテッド |
688万円
|
M340i xDrive ツーリング |
1,026万円
|
人気のBMW 3シリーズツーリングの車両データを検証
BMWの中核を担い、シリーズの中でも最も高い人気を誇る3シリーズツーリング。ここでは2022年5月現在の特徴をモデル毎に紹介します。
エンジン(出力・トルク)、燃費
BMW3シリーズツーリングのエンジン最高出力・トルク・燃費性能について紹介します。以下がグレード毎の最大出力・最大トルク・燃費です。
主なモデル | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 |
---|---|---|---|
318i ツーリング / 318i ツーリング Mスポーツ リミテッド |
156PS
|
250Nm
|
WLTCモード:13.3km/L (市街地)9.9km/L (郊外)13.4km/L (高速)15.5km/L
|
320i ツーリング Mスポーツ |
184PS
|
300Nm
|
WLTCモード:13.3km/L (市街地)10.0km/L (郊外)13.4km/L (高速)15.4km/L
|
320d xDrive ツーリング / 320d xDrive ツーリング Mスポーツ リミテッド |
190PS
|
400Nm
|
WLTCモード:15.6km/L (市街地)12.6km/L (郊外)14.9km/L (高速)18.0km/L
|
M340i xDrive ツーリング |
387PS
|
500Nm
|
WLTCモード:10.7km/L (市街地)7.4km/L (郊外)10.9km/L (高速)13.0km/L
|
パワートレインは、ガソリンとディーゼルの2種類です。
ベーシックモデルは普段使いから快適なスポーツ走行まで楽しめる2リッターの直列4気筒DOHCガソリンエンジンを搭載する「BMW 318i」、そして同じエンジンでありながらチューンナップが施され、よりアグレッシブな走りが堪能できる「BMW 320i」。
そしてトルクフルな走りと高燃費を実現する2リッターの直列4気筒DOHCディーゼルエンジンの「BMW 320d」です。
上位機種は4WD走行で力強いパフォーマンスを実現する3リッター直列6気筒DOHCエンジンの「BMW M340i xDrive」。最高出力387PS/最大トルク500Nmを発生し、高い加速性能とスポーティな走りを楽しめます。
そして標準装備のアダプティブサスペンションは、よりスポーティな走りを楽しみたい、または乗り心地重視で快適なクルージングを楽しみたいなど、ドライバーの好みに応じてサスペンションのセッティングを調整できます。
そしてより安全を約束するBrembo製のMスポーツブレーキも標準装備されているのが特徴です。
外装(エクステリア)
BMW 3シリーズツーリングは全長4,715mm(M340i xDrive ツーリングは4,720mm)、全幅1,825mmのワイドボディに特徴的なダブルキドニーグリルと新デザインとなったヘッドライトを備えました。
3シリーズ特有の曲線を活かした優美なデザインにダイナミックさを巧みに融合させた、先進的な外装になっています。
リアの部分には立体感溢れるフルLEDテールライトを備えています。精悍でパワフルなイメージを演出します。
内装(インテリア)
内装は10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのフルデジタルメーターパネルにより、先進的な室内空間が演出されています。
直接照明と間接照明を組み合わせたアンビエントライトには、ホワイト、ブルー、オレンジ、ブロンズ、ライラック、グリーンの6色が用意され、気分に合わせたライトデザインが楽しめます(スタンダードモデルはオプション設定)。
そしてBMW 3シリーズツーリングの最大の特徴は、500Lという大容量のラゲッジ・ルームです。
後席を倒せば最大で1,510Lと広がり、例えばテントやクーラーボックス、椅子やテーブルといったキャンプ道具や複数のゴルフバッグなど、大量の大型荷物を積載することが可能です。
キャンプ地などに高級感溢れるBMWで乗り入れれば、注目されること間違いありません。
また、ちょっとした荷物なら独立開閉式リアウィンドウで簡単に出し入れが可能と非常に使い勝手の良い仕様となっています。
グレード別の装備の違い
BMW 3シリーズツーリングには、「スタンダード」「Mスポーツ」「Mスポーツ リミテッド」、そして最上級グレードの「M340i xDrive ツーリング」が用意されています。
グレード別の装備をチェックしましょう。
・スタンダード
3シリーズツーリングのエントリーモデルです。しかし「ドライビングアシストプロフェッショナル」や「パーキングアシスト」「BMWコネクテッドドライブプロフェッショナル」など様々な最新性能が標準装備されています。
・Mスポーツ
Mスポーツは「Mエアロダイナミックスパッケージ」が標準装備されます。バンパー部分がよりスポーティとなり、特別感を与えるエクステリアになっています。
インテリアにおいても「Mスポーツレザーステアリング」や「スポーツシート」「アルカンタラ/センサテックコンビネーションシート」などが標準装備されており、スポーツドライブをより楽しくする仕様になっています。
・Mスポーツ リミテッド
2022年4月にリリースされた特別仕様車には、「前席シートヒーター」(320d xDrive ツーリングのみ標準装備)や「Hi-Fiスピーカーシステム(205W、10スピーカー)」「サンプロテクションガラス」「ランバーサポート」が標準装備され、さらにBMW Mの50周年を記念した特別なエンブレム「BMW M50周年バッジ」も選べます。
・M340i xDrive
最上級グレードのM340i xDriveには、よりパフォーマンスの高い装備が標準で備わっています。
現在の車速やナビゲーションシステムによるルート案内、曲名など、さまざまな情報をドライバーの視界内のフロントウィンドウに直接表示する「ヘッドアップディスプレイ」が標準装備されています。
「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)」は、「OK BMW」と話しかけるとシステムが起動し、車両の操作やナビゲーションの設定などが可能となります。
ドライバーのことを学習し、常にアップデートを図りながら、様々な状況においてドライビングをサポートします。
また「Mスポーツブレーキ」や「アダプティブMサスペンション」なども標準装備されており、高い次元のパフォーマンスを実現しています。
グレード別のおすすめオプション
「BMW 3シリーズツーリング」のオプション装備について説明します。BMWでは関連性の高いオプション装備がパッケージ化されているのが特徴です。
グレード名 | おすすめオプション名と内容 |
---|---|
スタンダード(318i/320d) |
「ハイラインパッケージ」 ・スポーツシート ・サイドサポート(電動調整式) ・フロントランバーサポート(電動調整式) ・BMW Individualエクステリアライン ・ルーフレール ・ヴァーネスカレザーシート ・フロントシートヒーティング
|
Mスポーツ |
「イノベーションパッケージ」 ・BMWレザーライト ・BMWジェスチャーコントロール ・BMWヘッドアップディスプレイ 「ファストトラックパッケージ」 ・19インチMライトアロイホイール ・Mスポーツブレーキ ・アダプティブMサスペンション
|
M340i xDrive |
「コンフォートパッケージ」 ・アコースティックガラス ・アクティブプロテクション ・パーキングアシストプラス
|
ボディカラー
BMW 3シリーズツーリングには、標準仕様で6色、Individualカラーで6色、計12色と豊富なバリエーションが用意されています。
標準カラー
・アルピンホワイト
・ミネラルホワイト(M340i xDrive、Mスポーツ)
・ミネラルグレー
・ブラックサファイヤ
・メルボルンレッド(スタンダードのみ)
・ポルティマオブルー(M340i xDrive、Mスポーツ)
Individualカラー
・ブリリアントホワイト
・オキサイドグレー
・ドラバイトグレー
・フローズンダークグレー(M340i xDrive、Mスポーツ)
・タンザナイトブルー
・シトリンブラック
洗練されたデザインで知られるBMWにおいて、定番の人気ボディカラーといえば、ホワイト系です。
この「ホワイト系」にも、スタンダードなソリッドカラーの「アルピンホワイト」と、ラグジュアリー系で設定されるメタリックカラーの「ミネラルホワイト」があります。
それ以外だと、シックで車格を上げる「ブラック」や、Mスポーツ専用のイメージカラーの「ポルティマオブルー」なども人気が高い色です。
なお「アルピンホワイト」はソリッドカラー。他は全てメタリックカラーとなり有料となります。
人気の高いカラーはリセールバリューが高いというメリットもあります。先々の乗り換えも考慮して、カラー選びをするのがおすすめです。
BMW 3シリーズツーリング 価格レビュー
BMW 3シリーズツーリングの維持費や、リセールバリューについて見てみましょう。
維持費
維持費は、固定費(税金、保険)と変動費(ガソリン代、駐車場代、メンテナンス代など)の合計です。各グレードの維持費の相場は以下になります。
主なモデル | 月額の維持費の平均 | 年間の維持費の平均 |
---|---|---|
318i ツーリング |
約2.5万円
|
約30万円
|
320i ツーリング |
約2.5万円
|
約30万円
|
320d xDrive ツーリング |
約2.4万円
|
約29万円
|
M340i xDrive ツーリング |
約2.7万円
|
約32万円
|
以上のように、BMW 3シリーズツーリングにかかる維持費は月額で2.5万円から3万円ほどが相場です。これはあくまで相場なので、乗車頻度の高い人は相場以上の維持費がかかるでしょう。
また、環境性能に優れたクルマに対して自動車税、自動車重量税、自動車取得税が軽減されるエコカー優遇制度減税についても注目すべきポイントの一つです。
エコカーは購入時、高額なものもありますが、自動車重量税、自動車税などの税金を含めて計算すると、思いのほか負担が少なくなることもあるので、選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか。
※自治体の補助金制度の有無については、自治体ごとに異なります。また、支給条件等によって対象外となる場合や既に終了していることもある為、必ず各自治体もしくはお近くの販売店に確認をお願いします。
BMW 3シリーズツーリングのリセールバリューは高い?
BMWは外国車カテゴリーの中でも高級車の部類に入りますが、総じてリセールバリューが低いことでも知られています。
多くのモデルで3年落ちの残価率が50%と言われています。特にディーゼル車は買取価格の下落率が激しい傾向が見られます。
しかし3シリーズはBMWの中でも特に人気車種である故、他のモデルと比較してもリセールバリューは高く、特にツーリングは1〜2年落ちで70%近い残価率となっています。
もちろん年落ちの経過と走行距離、そして車の状態によって、その買取価格は変動します。また少しでも高く売りたい場合は「モデルを跨がない」こともポイントです。いわゆる「型落ち」モデルは、車の状態が良くても思ったほど値段が付きにくいと言われています。
売りに出す際は、年落ち、走行距離、車の状態、そして型落ちを見極めるのがポイントです。
総評:フルモデルチェンジしたBMW 3シリーズツーリングの評価
BMW 3シリーズツーリング特別仕様車「Mスポーツ リミテッド」の特徴についてまとめてみました。
・2022年4月に加わった「Mスポーツ リミテッド」には「前席シートヒーター」(320d xDrive ツーリングのみ標準装備)「Hi-Fiスピーカーシステム」「サンプロテクションガラス」「ランバーサポート」「オートマチックテールゲートオペレーション」「BMW M50周年バッジ」が標準装備された。
・万一の際に安全を確保する「アクティブプロテクション」も標準装備
・「Mスポーツ」から価格がほぼ据え置きと高いコストパフォーマンスを実現。
以上のように、従来の「Mスポーツ」に比べ、快適性や安全性能が格段に向上した「Mスポーツ リミテッド」が加わったBMW 3シリーズツーリングは、これまでのBMWファンをさらに満足させてくれることでしょう。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
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一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
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一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。