BMW 新型X5 試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
BMWの販売の1/3を占めるほどの人気を博すXシリーズ
アテネ、アトランタ、そしてバンクーバー。
この三都市の共通点は“オリンピックシティ”ということ。そして、X5はこれまで何故かこの3つの都市で国際試乗会が開かれてきた。99年のアテネ、07年のアトランタ、そして今回のバンクーバーがそれである。
その理由は、X5がスポーティなモデルであることを強調するためだとか。なるほど、他のSUVとの差別化をそこで図っているのか。う~ん、わかりづらい・・・。
もうひとつ、これらの都市が北米にあることも見逃せない。SUV人気が際立って高いだけに、アメリカ、カナダという地が選ばれた。北米はもちろん、中国やロシアのSUV比率もみるみる高まっている。となると、こうした動きは今後、さらに目立ってくるだろう。
そんなホットなSUVだけに、BMWラインナップでもXシリーズ(X1、X3、X5、X6)の比率は高く、全体のおよそ1/3弱を占める。技術は先進でもある部分保守的なイメージの強いBMWブランドとしては、けっこう驚きだ。
中でもX5の人気は根強く、モデル末期の昨年でも3.5%の成長を記録したという。中古車価格が高値安定なのは、きっとそんな背景があるからだろう。
新世代BMWのフロントフェイスを纏った新型X5
新型X5の特徴は、デザイン変更とパワートレーンの進化。フレームなど基本設計は変わらずキャリーオーバーされた。ただ、細部を見直して軽量化が図られている。ディーゼルエンジン車の二酸化炭素排出量を削減するのに、そこは効果を発揮するからだ。
新型X5のデザインだが、まずフェイスが新世代BMWのものとなる。いうなれば3シリーズGT風で、キドニーグリルもかなりデカイ。現行のX5と並べるとインパクト大なのがよくわかる。そして、オーバーハングを縮めることで運動性能を高め、さらに流れるようなフォルムでエアロダイナミクスを稼いでいる。横からの眺めも現行型よりシュッとしているのは一目瞭然だ。
インテリアは、スポーティなイメージを残しながら上質感を向上。
ダッシュボードは7シリーズのテイストで、センターの10.25インチのモニターがセンスよく仕上がっている。写真だけ見るとまんま高級サルーンだ。ちなみに、3列目シートはオプションとなる。+2名のシートは身長150cmまでの乗員を想定してつくられた。また、今回は2列目シートを3分割としている。よって、カーゴ容量を段階的に変えられるメリットが生まれる。
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