BMW 新型X5 試乗レポート/九島辰也(2/2)
- 筆者: 九島 辰也
軽量化ボディの恩恵により、明らかに増大したように感じるエンジンパワー
さて、そんな訳で早速新型X5の試乗レポートをお届けしよう。
試乗車は4.4リッターV8+ツインターボの「50i」と3リッター直6ディーゼル+ツインパワーターボの「30d」だ。どちらも日本導入予定モデルで、後者は「35d」として販売される。
そして、今回からトランスミッションがすべて8速となったのもニュース。いまやFRは8速、FFは9速といった時代だけに、ワールドスタンダードともいえよう。駆動方式はもちろん4WD。
自慢のxDriveが路面状況によって前後のトルク配分を可変するほか、トルクベクタリングが左右のトルク調整も行う。エンジンパワーが大きい分、電子デバイスの役目は大きい。
走らせて思ったのは、エンジンパワーがさらに大きく感じられたこと。実際にV8モデルは約10%出力が上がっているが、それにも増して軽量化されたボディがそれを体感させた。
高いギアでも2,000回転あたりでグイグイ加速する感覚はこれまでより明らかに上だ。なので、走りも自然にアクティブになる。
洗練された“大人”の走りを見せる「30d」がおすすめ
そこで、ドライビング•パフォーマンス•コントロールスイッチをいろいろいじってみる。
「COMFORT」「SPORT」「SPORT+」「ECO PRO」といったモードを切り替えるアレだ。アクセルペダルとパワステの特性、ミッションのシフト特性、さらにダンパーのコントロールを行う。
楽しいのは、やはり「SPORT」と「SPORT+」。リアのダンパーがしっかり効いていて、コーナーを高い速度域で駆け抜けることができる。ただし、気をつけなくてはいけないのはリアに乗員がいないのを確認すること。クルマに弱い人は細かいピッチングで酔ってしまいかねない。それでも、以前よりは少しマイルドになっている気がしなくもないが……。
次に乗った「30d」はバランスという面でいい印象を受けた。エンジン出力とクルマのスケール、操作性といったところが等身大に思える。なんとも気軽でかつ軽快だ。
これにはディーゼルならではのトルク特性が関係する。ほぼ4,500回転の中ですべてを終わらせるユニットだけに、あまりやんちゃな感じがしない。いうなればオトナだ。
それでもまわそうとすれば気持ちよくまわるのだから文句はナイ。それに音や振動もさらに減ったようで、洗練さは明らかに増している。好みはズバリこっちだ。
さらに12月には先進の機能も追加予定!
そんな新型X5だが、個人的に強く興味を抱いたのは12月に遅れて追加されるトラフィック・ジャム・アシスタントという電子デバイス。ACCと車線逸脱防止の機能を組み合わせた自動運転のようなもので、時速40キロ以下ならすべての操作をクルマが行ってくれる。
詳細は別の機会とするが、カメラとレーダーセンサーが目となってクルマをコントロールするのだ。クルマの未来が垣間見える装備といえるだろう。
新型X5は、アメリカのサウスカロライナ州でX6やX3と同様に生産される。そして近い将来、「X4」も加わる予定と耳にした。むむっ!もしかして相当カッコイイかも!
日々進化するXシリーズ、背の高いBMWも侮れませんな。
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