BMW M6 グランクーペ 試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:島村栄二
極めてラグジュアリーな4ドアスーパースポーツクーペ
BMWのスポーツモデルを手がけているBMW M社はこれまで、発売されたBMWの最新モデルをベースに、レースにでも出られるようなハイチューンのモデルを市場に送りこんできた。かなり本格的なスポーツモデルが多かったのだ。
しかし一般ユーザーはそこまでのレーシーな性格は求めていなかった。その点、ライバルのメルセデス・ベンツはAMG仕様を次々とマイルドな性格にした。いつしかBMWのM車は、このテの高級車に乗りたいと思うユーザーにとってはやや扱いにくいクルマになってしまった。その結果、当然AMGとの販売台数にも差が出始めてきていた。これではイカン!とBMWも方向転換。ラグジュアリーさを残したスーパーモデルを市場に送りこみはじめたのだ。
すでに同じ6シリーズ(クーペ)と6シリーズカブリオレのM、M6とM6カブリオレは、2012年秋から日本市場での納車がはじまっている。そして今回、6シリーズのなかでももっともラグジュアリー志向の強い4ドアの「6シリーズグランクーペ」に、待望のMが加わった。その名も「M6グランクーペ」。
豪快だがジェントル
BMW M6グランクーペのバワーユニットはV8 4.4リッターターボの560ps。2組のトランスミッションユニットを組み合わせた7速のM DCT Drivelogic(ダブル クラッチ トランスミッション)を搭載。このトランスミッションはDレンジでの停車中にクリープ現象はない。
さてM6グランクーペの動力性能は、豪快だが常にジェントルな動きが特徴だ。
例えば0→100km/h加速は、Dレンジで4秒台。これはムチャクチャに速いタイムなのだが、ハンドルを握っているとあまりスピード感がなく、周囲の景色だけが凄い速さで飛んで行くのだ。
V8 4.4リッターターボエンジンの迫力は、1500回転からググーンとトルクが立ち上がり、全長5m、全幅1.9m、重量1.8トン以上の車体を引っぱる。加速は5000回転をオーバーしても衰える様子もなく続き、一気にレッドゾーンの7000回転まで息もつかせず上昇、シフトアップしていくのだから豪快だ。
一方、環境性能にも配慮されている。7速100km/h巡航はわずか1500回転。6速では2000回転。7速には70km/hでシフトアップする。アイドリングストップももちろん標準装備だ。
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