BMW M3クーペコンペティション 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)

BMW M3クーペコンペティション 試乗レポート/岡本幸一郎
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「ファイヤー・オレンジ」が鮮やかなM3のスペシャルモデルが登場!

“走り”のイメージの強いBMWの中でも、とりわけM3はモータースポーツと密接な関係があり、これまで4世代にわたって代々活躍してきた。

BMW M3クーペコンペティション
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M3の誕生25周年を記念して発売された「M3クーペコンペティション」は、そんなM3のモータースポーツイメージをより強めたモデルである。

ボディカラーは、ご覧頂いている同モデル専用色「ファイヤー・オレンジ」のみという設定ゆえ、特別な限定モデルかと思うところだが、そうではなく「M3クーペコンペティション」はカタログモデルのラインアップに追加されている。

このボディカラーは、2009年に本国で発売されたレースのホモロゲモデル「M3GTS」に由来するのだが、欧州の上級スポーツカーには派手なカラーのものが多いので、おそらくM3も負けじとこうしたのではないかと思う。

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加えて目を引くのがカーボンパーツだ。

もともと標準で採用しているカーボンルーフに加えて、トランクスポイラーとドアミラーカバーもカーボン製としてスポーティさを高め、さらにコクピットにもカーボンパーツを多用している。

また、運転席および助手席には、サーキットにおけるスポーツ走行時の高Gにも耐えるサポート性を得られるという、電動調節式サイド・サポートおよびランバー・サポートの付くシートを備える。

足まわりは、標準のM3よりも1インチ増しとなる、スパルタンなマットブラック塗装の専用Mライトアロイホイールが与えられる。

これは通常オプション設定される19インチホイールよりもワイドで、タイヤも通常よりもワイドな、フロント245/35R19、リア265/35R19サイズとなる。

さらに、ダンパーの減衰力のレベルを、コンフォート、ノーマル、スポーツの3段階から任意に選べる「EDC(エレクトロニック・ダンパー・コントロール)」について、同モデルではスポーツモードが専用にチューニングされている。

加えて、上記タイヤのサイズアップとEDCの専用スポーツモードを考慮して、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール※横滑り防止装置)にも専用のセッティングを施し、介入タイミングの最適化を図っている。

また、通常はオプションで用意されている、ステアリングホイールのボタンを押すだけで、好みに合わせて記憶させたドライビングモードの各種設定を瞬時に呼び出すことができる「MDrive」が標準装備されるのも特徴だ。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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