BMW 新型6シリーズ 試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
魅惑のプロポーションを持つ、新型6シリーズ・クーペに試乗
BMWの6シリーズは、プレミアムラグジュアリークーペというジャンルを築いたシリーズ。今回のモデルは3代目だが、そのルーツは1937年にデビューしたBMW327クーペまで遡ることができる。
6シリーズには、2ドアクーペとカブリオレがある。現行モデルでは、今年の2月にまずカブリオレがデビューした。発表時にドイツ本国では、「これからあたたかくなる季節だから、まずはオープンカーを投入する」というコメントを出した。
実際に南アフリカで行われた海外プレス試乗会でも、デザイン担当は「もうクーペもできている」と発言していた。そのクーペが8月に発表になり、そしていよいよデリバリーもはじまった。しかし、これからは寒い季節へ突入。カブリオレで存分に楽しむことは難しいかもしれない。
日本仕様に用意された6シリーズクーペは640iと650i。
パワーユニットは640iが直6 DOHC 3リッターターボ[320ps/450Nm]で、アイドルストップ機構も装備されている。これでエコカー減税対象モデル(!)、自動車取得税と重量税が約75%減税、自動車グリーン税制に伴う登録翌年度の自動車税が約50%減税になる。
640iクーペの価格は933万円なので、減税もちょっとうれしくなる金額になる。
一方、650iはV8 DOHC 4.4リッターツインターボ[407ps/600Nm]。こちらはアイドルストップなどは装備されていない。
ミッションはパドルシフト付の8速AT。サスペンションを含めて総合的に制御するドライビング・パフォーマンス・コントロール、電子制御の無段階可変サス、前後アクティブ・スタビライザーを総合制御するアダプティブ・ドライブ、前後輪を走行速度に応じて4輪操舵させるインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングなど電子系の制御が満載されている。
外観は、カブリオレに固定ルーフをつけただけ、ではない。フロントマスクからカブリオレとは異なるデザインになった。ひと目でわかるのはヘッドライト。クーペからBMWでははじめて全ライトにLEDを採用した。
この記事にコメントする