ベントレー 新型 フライングスパー[2014年モデル] 試乗レポート/金子浩久(1/3)

ベントレー 新型 フライングスパー[2014年モデル] 試乗レポート/金子浩久
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ベントレーは中国でも人気急上昇中

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今春のスイス・ジュネーブショーで世界デビューを果たした英国・ベントレーの「Flying Spur(フライングスパー)」が、いよいよ日本に上陸した。メーカー自ら「ベントレー史上最強の4ドアモデル」と豪語する高性能高級サルーンを、世界のハイエンドなモデルにも精通する自動車ライターの金子浩久がレポートする。

ここ数年、上海や北京の中心部で眼にするベントレーの数がスゴい勢いで増えてきている。5月の上海モーターショーへ出掛けた時も、浦東地区の5つ星ホテルの玄関には「ミュルザンヌ」が3台並べて停まっていたほどだ。

ベントレーはイギリス中部クルーにある自社工場の生産キャパシティが年間1万台程度しかないことを逆手に取って希少性を売り物にしたりもしているが、中国での人気は鰻登りに上がり続け、2012年にはなんと23%増の2253台を販売した。これは、アメリカの2457台に次ぐ世界第2位の数字だ。ちなみに日本は190台で、母国イギリスは1104台。中国でベントレーが売られるようになったのは2002年から。初年度はわずか24台から始まったが、2010年には815台まで伸び、そこから3年間で約3倍まで急上昇したわけだから、いかに伸びが急で台数が大きく膨れ上がったのかがおわかりいただけるだろう。

特に4ドアモデルが売れる中国市場の状況

ベントレーに限らず、中国での高級車の買われ方には他の国や地域にはない特徴がある。フェラーリやランボルギーニのような純スポーツカーは別にして、圧倒的に4ドアモデルが売れるのだ。ベントレーでは、「コンチネンタルGT」や同「GTC」よりも「ミュルザンヌ」や「コンチネンタル・フライングスパー」が売れている。日本や欧米とは違って、オーナーとなるお金持ちたち全員が運転免許を持っているわけではなく、後席に収まってショーファー(運転手)を雇うというパターンがまだまだ多いのである。

「中国で販売されるベントレーの9割がショーファードリブンです」(ベントレー・ジャパンPR/マーケティング担当者)

そのコンチネンタル・フライングスパーがフルモデルチェンジを果たした。車名から“コンチネンタル”が取れ、外観も先代のイメージから大きく様変わりするものとなった。

2ドアのコンチネンタルGTが、フルモデルチェンジしたにもかかわらず先代とほとんど見分けが付かないくらいカタチを変えなかったのに対して、一方の4ドアのフライングスパーが、ガラリと変わったのは興味深い。

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新型は後席の快適性・静粛性を高めた

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今度の新型フライングスパーのモデルチェンジ、最も大きな狙いは、後席の快適性と静粛性の向上にある。

「中国でたくさん売れているからといって、中国マーケットだけに焦点を絞って開発したというわけではありません」(前出のベントレー・ジャパン担当者)

中でも、車外から車内に浸入する騒音を低減することには注力された。具体的には、新開発された軽量タイプのアンダーフロア吸音パネルによるロードノイズの抑制、空力的に最適化された防音材のアンダーフロア全体への採用、窓ガラスとフロントおよびリアガラスに防音に効果の大きな「アコースティックガラス」(併せガラスの中間に特殊樹脂製の膜を挟んである)の採用、窓ガラスの密閉性を上げることで風切り音の低減、ドア外板への防音材の追加、マフラーの大型化など具体的な対策をひとつひとつ丁寧に施している。

その結果は見事に現れていた。エンジンを掛けた瞬間こそ大排気量が以前のように周囲の空気を響かせるが、その後のアイドリングは窓ガラスを閉めていたら気付かないほど小さなレベルだ。

[次ページへ続く]

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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