松田秀士コラム「アウディが日本人に支持される理由とは・・・」(2/2)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:村西一海/アウディジャパン株式会社
有形と無形のDNA進化
ボクがアウディに対して感じる価値観は、まずデザインにある。 デザインが良い悪いということではなく、デザインフィロソフィーが一貫している。
つまり、アウディの歴史のなかで突拍子もないデザインをまとったモデルを見たことがない。どのモデルも一目見ただけでアウディと気付くし、例えばA4一つをとってみても過去のモデルからのDNAをしっかりと感じ取れる。
有形文化だけでなく、親から子へ師匠から弟子へと受け継がれる無形文化も多い日本。文化を育むDNAを持つ日本人にとって、アウディのデザインはどこか共感を呼ぶのだとボクは考える。
さらに、現代では欠かせないのが環境に対する技術力だ。これはそのまま燃費という現実問題との直面だ。アウディは早くから先進の環境技術である気筒内直噴式のエンジンを開発し投入してきた。直噴エンジンは燃焼効率に優れる。つまり、少ない燃料で効率よく走るのだ。
しかし、いくら効率が良くても走らなくては意味がない。実際、どのモデルを見渡してもパワーのないアウディは存在しない。例えば2.0Lという比較的小さいレベルの排気量でも、ターボチャージャー+直噴式で非常に低い回転域から驚くようなトルクを出し、高回転域まで気持ちよく回る。
それはアウディの母国がドイツであることが影響している。ドイツにはあのアウトバーンがあるのだ。ボク自身、実際何度も走ったことがある。一部、速度無制限のこの道を、性能の良いクルマで移動すれば時間が手に入れられるそんなお国柄。つまり、こうした日常的に高速走行が可能な環境下で育ったクルマが走れないわけがないのだ。
そのことを裏付けるかのように、アウディは直噴エンジンを搭載したレーシングカーでルマン24時間を制した。そして、今度はさらに環境に良いとされるディーゼルエンジン(ターボ)でもルマン24時間を勝ち抜いている。
環境に優れ、燃費が良いこと。社会環境をサキヨミしてフィードバックできる技術をレースで培う。お祭り的嗜好のF1GPに比べてルマン24時間を含めたシリーズは、社会環境を反映した環境競技である一面も持っている、とボクは考えている。
そこで絶え間ない努力を続けてきたのだ。アウディは。 環境に優れ燃費がよく、しかもパワフル。ただし、そのパワーはきちんと路面に伝えられなくては意味がない。そこで注目されるのがアウディの4輪駆動技術であるクワトロシステム。
雨の日も雪の日も、どのような路面状況にあっても電子制御のスタビリティコントロールシステムと協調して、高い次元で安定した走りを約束してくれる。安全性とは安心感の上に成り立つものだと教えられているかのようだ。 また、ツインクラッチ式のSトロニックはATではなくMTベースのトランスミッションなので、駆動にロスがないからダイレクトな走りでスポーティ感が味わえる。おまけに燃費にも貢献しているのだ。
これらを含めた先進の動力性能は、プロのレーシングドライバーでもあるボクからみても一目置く存在。先日、富士スピードウェイで試乗したR8 V10。箱根で試乗したA5カブリオレとQ5。どのモデルも魅力に溢れ、そして環境にも優しい。
有形と無形のDNAをしっかりと受け継ぎ進化しているから、このような厳しい時代にも受け入れられるのだろう。
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