日本版コンシューマレポート-アウディ A1 ユーザー試乗レビュー-(4/5)

日本版コンシューマレポート-アウディ A1 ユーザー試乗レビュー-
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アウディ A1のユーザー評価・レビュー/ドライビング

上記グラフからは、「アウディ A1らしさ」があまり感じられない。

なぜなら、「アウディ A1」の走りは「単純に走ること」だけでは判断できないからだ。 筆者は「アウディ A1」で、東京都心や関東圏周辺をジックリ走った。そして、思った。

「予想はしていたが・・・エクステリアもインテリアも、走りのうちだな」、と。

A1というクルマ、「走る」というより「着る」というイメージが強いのだ。

改めて上記のグラフを見ると「キビキビ走る感じがした」65.5%。これは、当然の結果だと思う。カッチリとした車体、さらにフロントオーバーハング(前輪の中心線からクルマの先端の長さ)が808mmと短く、ギア比14.8:1の電動パワステはカッツリした手ごたえ。

また、動力性能についての評価が、「エンジンパワーが大きくて驚いた」27.6%、「エンジンパワーが物足りなかった」17.2%となった。これは、試乗がディーラー周辺道路で短時間のため、1.4リッターターボの爽快感を満喫するのは難しい。

最高出力122psという数字だけ見て、交通の流れに気をつかって恐る恐るアクセルを踏んでいては「物足りない」と思ってしまうかもしれない。

だが、筆者の走行体験では「パワーが物足りない」と感じた瞬間は一度もなかった。それは「アウディA1」を思う存分、走らせたからだ。

高速道路の料金所を出た時、高速道路での追い越しで、さらにはワインディングを攻めた時、「アウディA1」は伸びやかに、心地良く加速した。パワーとボディの適度なバランスにより、いわゆる「走る喜び」を感じられた。

さらに言えば、「走る喜び≠操縦での満足感」ではない。そこに、メカメカしさがない。

「A1」を着る、というか、纏(まと)っていうのか、ジャケット感覚というのか、そんな感じなのだ。東名高速を走っていても、東京・表参道を走っていても「着心地の良さ」、そんな共通感覚がある。

筆者のこうした抽象的な試乗インプレでは、物足りない(?)という方も多いはず。

では、走りについて、もっと詳しいインプレを“ユーザー目線”でご紹介しよう。

「問/乗る前と乗った後、印象は同じでしたか?」そこで「変わった」と答えた方は全体の37.9%。

その「変わった」と回答頂いた方々の意見は、以下の通りだ。

アウディ A1に乗る前と乗った後、印象は同じでしたか?

上記で「変わった」と答えた方へ、その内容を教えてください

・もう少し軽い感じのイメージでしたが、意外と重厚感がありました (テルさん 東京都)

・ハンドリングが重そうにみえたが運転し易かった (ヤマグチさん 大阪府)

・ポロがベースになっているというので、ポロのような乗り味を想像していましたが、格段に高級感があり、静粛性も十分です。プレミアムコンパクトと呼ぶのにふさわしい初めての車ではないかと感じました (tfkさん 神奈川県)

・室内の質感、デザインはシックな感じで落ち着いた気分になれます。見た目のコンパクトさに比べると、走りが若干重たく感じました。ドアも少し国産車に比べると重めな感じがします (バンさん 埼玉県)

・コンパクトカーだということを全く感じさせない非常にしっかりとした乗り味に感動を覚えた (ヒガシタニさん 福井県)

・乗り心地に重厚感がある (よねちんさん 富山県)

・乗る前はあまり期待していなかったが、噂通りのハイクラスカ-でした。売れている理由も肯けます (meguさん 佐賀県)

・軽量なクルマで40%扁平の17インチタイヤを履いているにもかかわらず、乗り心地はフラットで突き上げがなく、とても快適でした。POLOを知らないので断定できませんが、Bセグメントとは思えないぐらいの上質な乗り味を持っています。 (GONTAさん 兵庫県)

・小さいモデルなのでもっとファニーな、女性をターゲットにしているのかなと思ったが、実際走ってみると、キビキビ走るし、インパネの質感もA3よりも上質で楽しいクルマでした。 (ウェイパーさん 大阪府)

・予想以上に大きい車に乗ってるように感じた。とても高級感があるように体感した (ベスさん 奈良県)

・乗る前は単なるコンパクトカーという印象が強かったが、乗ってみたら、スポーツカーの足回りとハンドリング、加速感でした。車重が軽いおかげでA3より加速、ブレーキングがよかった (クラブレーサーさん 愛知県)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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