【運転免許】日本の運転免許って何で更新期間が短いの?
- 筆者: 清水 草一
【運転免許】日本の運転免許って何で更新期間が短いの?
日本の運転免許って、諸外国と比べると、何であんなに更新間隔が短いのでしょうか?
よその国では短いところでも8年(?)とかだった気がします。永年有効のところもあるようです。内容の割に更新料がすごく高くて、読みもしない教本を買わされますし、交通安全協会の寄付金というのも意味が不明です。
しかも、免許センターの人達もすごい高圧的な態度で、行く度にうんざりしています。ぜひ、そのあたりを評論家の方々にお聞きしてみたいです。
其の疑問「MJブロンディ」がお答えいたします!
これには、文化の違いがあると思います。
欧米は、日本に比べるとずっと自己責任の風潮が強いです。あちらでは免許を取るのは個人の権利ですが、日本では「お上が特別に与えるもの」という感覚があるのですね。
それでも、日本でも優良運転者に関しては有効期間が3年から5年に伸ばされるなど、徐々に改善はしてきています。そういう感覚はもう時代錯誤だ、いい加減にしてくれという民意の反映でしょう。
文化の違いは、別の部分にも見られます。たとえばアメリカには車検制度がまったくありません。その分、非常に状態の悪いクルマが多いです。ボロいクルマに乗って走行中に止まってしまってもそれは自己責任。道が広いから1台くらい止まっても特に問題はない。そんな感じです。
日本は車検制度が非常に厳格でわずらわしいですが、その分、クルマの平均的コンディションは世界一いいと言っていいでしょう。日本人の「人に迷惑をかけるな」という文化が、厳しい車検制度の背景にあるような気がします。
免許についても、欧米では、たとえば年を取って運転が困難になってきても、するかしないかは自己責任なんですね。たとえば日本でも免許の有効期間を永年にしたとして、それで高齢ドライバーの事故が増えたら、「なんとかしろ!」という声が必ず上がるでしょう。日本はそういう風土の国です。
どっちがいいか難しい問題ですが、お上の管理が弱まれば、その分自己責任や社会のリスクが増えることは覚悟しなければなりません。交通安全協会については、地域によって非常に差が大きいようです。
私はずっと東京都ですが、30年間加入を一度も勧められたことすらありません。
免許センターも、ここ10年はびっくりするほど腰が低くて親切です。我々自動車ジャーナリストは、地方の実態を知らないのかもしれませんね。
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