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自動車評論家コラム 2010/3/10 11:09

ボルボ・最新の安全装備/松下宏(2/2)

関連: ボルボ Text: 松下 宏 Photo: ボルボカーズジャパン/オートックワン編集部
ボルボ・最新の安全装備/松下宏

新安全装備のフルブレーキテストを実際に体験!

ボルボ 安全技術試乗会ボルボ 歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム

今回、恵比寿ガーデンヒルズの地下駐車場を貸し切り状態にして、同システムを搭載したXC60のプロトタイプ車にて試乗体験する機会が得られた。クルマに見立てたバルーンを置いた体験では、障害物となったバルーンの直前でフルブレーキングすると、30cmほどの距離を空けて停車することができた。

かなり強力なブレーキを効かせて、確実に停止する。「歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム」はなかなか有効なシステムのようだ。

ただ、こうしてシステムだけを頼りに停止することは、実際には少ないと思われる。衝突が避けられそうにない状況になるとフロントガラスに赤い警告灯が点滅してアラーム音も作動するので、ドライバーは何らかの回避操作をするはずだ。

あくまで回避操作が基本になり、脇見運転などの不注意で回避操作が遅れてしまった最悪の状況の時などに、フルブレーキングしてカバーしてくれることになる。

同システムでは、時速(正確には相手の速度を含む相対速度)35km/h以下なら歩行者や車両などの障害物に対して完全に停止して衝突を回避し、相対速度が35km/h以上のときは減速によって被害を低減するという。

システム自体は時速4kmから200kmまでの幅広い速度域(実質的には全速度域)で作動する。

ボルボ シティセーフティ

また、歩行者がクルマの直前に飛び出してきたようなシーンでは、当然ながらシステムのフルブレーキングでも間に合わないことも想定されるが、そんな場合でもブレーキはかかって車速は確実に低下する。

スウェーデンでの研究データによると、時速50km/hで衝突した場合の歩行者の致死率は8%だが、これが減速して25km/hになると致死率は1%に激減するとのこと。

車速が半分になればエネルギーは4分の1になるので、逆に加速度的に致死率が下がるのだ。この新しい安全装備は、日本では2011年初頭に導入されるS60から採用されることになる予定だ。

当然ながらまだ価格などは決まっていないが、当面は標準装備されるシティセーフティにプラスされるオプション装備ということになりそうだ。

安全装備において世界をリードするボルボの先進技術が、いち早く発売されることを期待したい。

筆者: 松下 宏
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