フォルクスワーゲン ゴルフR試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正・オートックワン編集部
GTIより150万円高い理由を探る
はたして、フォルクスワーゲン ゴルフにここまでのハイスペックなモデルは必要なんだろうか?GTIがあれば十分では?……と思ってしまう人も少なくないことだろう。なにせ、今回試乗した「ゴルフR」の車両価格(2014年4月~)は529万8000円。ゴルフGTIが383万3000円だから、その差は実に約150万円にもなる。
ところが、ゴルフRの前身に当たるゴルフR32がゴルフ4で2002年から世に送り出されてからずっと、このゴルフのハイエンドモデルは生み親であるフォルクスワーゲン自身が驚くほどの支持を集めてきた。新しい7代目にもゴルフRがラインアップに加わっても、まったく不思議はない。
MQBプラットフォームを採用したゴルフ7をベースとし、ゴルフRとしては2世代目となる同車がさらなるパワーアップをはたし、いくつかの新兵器を身に着けたことで、より魅力的に進化したことは間違いない。
そんなゴルフRが持つ、GTIとの価格差プラス150万円の価値とはどんなものかを探ってみた。
ゴルフのハイエンドモデルとしては控えめだが、ゴルフRは「これでいいのだ」
ゴルフRに搭載された2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンのスペックは、最高出力は従来型比で24ps増となる206kW[280ps]、最大トルクは50Nm増の380Nmに達した。日本に導入されるのは、おなじみ「DSG」と呼ぶ6速DCTデュアルクラッチ式トランスミッション搭載車のみとなる。
これに最新の5世代目のハルデックスを組み合わせたフルタイム4WDの「4MOTION」システムが組み合わされる。ここがGTIとの最大の違いだ。
そんな高いポテンシャルを内に秘めたゴルフRは、見た目も印象的だ。開口部の大きなフロントバンパー、クロームのドアミラー、幅広扁平タイヤと大径ホイール、その隙間から覗く大きなブレーキ、リアディフューザーと4本出しのマフラーなど、あくまでゴルフに見えながらも、タダモノではない雰囲気を漂わせている。
フォルクスワーゲンの中で特別なモデルを担当する「R GmbH」により特別に仕立てられた、ブラックで統一した中にシルバーのアクセントが光るインテリアも、とても精悍で質感も高い。
とはいえ、同じカテゴリーの競合車と比べると、いささか控えめな気もしなくはない。あまり事情に詳しくない人にとっては、このクルマがそこまで高性能であるとは思いもよらないだろう。それでもゴルフのハイエンドモデルというのは、これでいいのだと思う。
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