トヨタ ハイラックス/フォーチュナー 試乗レポート(1/3)

トヨタ ハイラックス/フォーチュナー 試乗レポート
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世界ではスタンダードな「トヨタ ハイラックス」

トヨタ ハイラックス

トヨタに「IMV」と呼ばれるクルマ群があるのを知っているだろうか。

「イノベーティブ・インターナショナル・マルチパーパス・ビークル」の略で、世界の新興市場向け専用車として開発されたクルマだ。

これからモータリゼーションが進展しようとする新興市場では、クルマの使われ方は様々で道路状況なども良くない状態にあるため、クルマに求められる機能や性能は日本などの先進国向けとは異なったものになる。

それに合わせて開発を進めたのがIMVと呼ばれるクルマの集団で、基本となるのはピックアップトラックの「ハイラックス」だ。

トヨタ ハイラックス

ハイラックスは、日本ではすでに販売すらされなくなってしまったが、タイではトヨタの販売車種の中でも主力モデルであり、フレーム付きシャシーの上にキャビンを乗せる典型的な小型トラックだ。

そのボディも、トヨタが「Bキャブ」と呼んでいるシングルキャブのスタンダードタイプをベースに、「Cキャブ」と呼ぶ運転席の後部に一定の空間を持つスマートキャブ、「Dキャブ」と呼ぶ4ドアのダブルキャブといった具合に3種類のボディが用意される。

ほかにも3列シートのSUV「フォーチュナー」や、インドネシア向けにフォーチュナーに似たミニバン「キジャン」を展開するなど、共通の基本プラットホームの上に様々なボディバリエーションを持っているのがIMVの特徴だ。

IMVは、タイを始めとする東南アジア各国、インド、アラブ、南アフリカ、ブラジルなどで生産され、アジア・パシフィック、中近東、南米、アフリカ、一部の欧州など、世界中で販売されている。

日本や北米など、販売されていない国(地域)のほうが少ない位である。

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松下 宏
筆者松下 宏

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