トヨタ ハイラックス/フォーチュナー 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 松下 宏
ピックアップトラック「ハイラックス」に試乗
今回の試乗車は「ハイラックス」のDキャブ。力強さを感じさせる大きめのフロントグリルなど、ピックアップトラックらしい堂々としたエクステリアだ。
実は、このボディタイプは必ずしもタイで人気のタイプではない。
タイでは、荷台部分のスペースが確保できる標準的なタイプが最も人気がある。地方では「荷台に人間を乗せる」のが一般的だからだ。
あるいは「スマートキャブ」や「スペースキャブ」と呼ばれる、前席の後ろに手荷物置きというには少し広く、人間を乗せることもできるような空間を持つタイプも人気が高い。
ただ、2列シートに大人がちゃんと乗れて、一定量の荷物も積めるDキャブにも需要があるのは確か。屋根のない荷台に人を乗せるより、きちんとした居住空間に乗せたいというニーズも確実にあるからだ。
フレーム付きシャシーの上に乗ったトラックのキャビンには、よじ登るような感じで乗り込むことになる。
乗り込んでしまえば、ワイドなボディサイズもあって室内空間は十分な広さ。
インパネは「いかにもトラック」といったデザインで、快適装備はエアコンやパワーステアリングなどの限られた装備しか無いが、操作性自体はそれほど悪くない。
試乗車は、4リッターV型6気筒のガソリンエンジンを搭載した仕様で、これもタイでは販売していないタイプ。タイでは、圧倒的にディーゼルエンジン搭載車の人気が高い。
ハイラックスに搭載されていた4リッターV型6気筒の1GR-FE型エンジンは、日本ではランドクルーザープラドに搭載されている。
同じ系統の2GR型エンジンは、レクサスやクラウンなどに搭載されるパワフルな乗用車用エンジンだが、そのルーツともいえる1GR型はSUV専用ともいえるようなエンジンで、回転よりもトルクを重視し耐久性に配慮したエンジンである。
プラド用とは仕様が異なるかも知れないが、日本仕様の動力性能は183kw/5,200rpm、380N・m/3,800rpmと排気量に見合った実力。ハイラックスに搭載されたものもこれと同じかそれに近い実力のはずで、大排気量車らしい余裕にあふれた走りが可能だった。
トルク重視型エンジンとはいえ、ガソリンのV型6気筒らしい滑らかな吹け上がりと静粛性を備え、5速ATと組み合わせた走りのフィールは力強くてスムーズな加速。
トラックなので乗り心地が特に良いとはいえないが、具体的に不満な点を感じることもなかった。
ステアリングのフィールなどは確かさがもうひとつという感じだが、荒れた路面を走ることを前提に考えると、変にダイレクトではないほうが良いのだろう。
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