章男社長「2017年WRC復帰の決め手は“仲間”にあった」 ~トヨタ、F1撤退から募り続けた思いがいま形に~
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トヨタは2月4日、2016年のモータースポーツ活動および支援計画を発表した。豊田章男社長は体調不良により欠席。
代わってトヨタの専務役員の伊勢清貴氏が登壇しスピーチを行い「もっといいクルマをつくり続けるトヨタでありたい。人々にもっともっとクルマを好きになってもらいたい。そのためにモータースポーツに取り組んでいかなくてはならない」と熱い思いを語った。
そして気になる2016年の体制が発表された。今回の注目ポイントは、『章男社長がWRCへの復帰を決めたもう1つの理由』、『小林可夢偉選手のWEC参戦』、『脇阪寿一選手がGT500クラスを退き、チームルマンの監督に就任したこと』この3つだろう。
【WRC】いま語られる復帰の決め手「F1撤退後のTMGは無念の塊だった・・・」
章男社長は体調不良により会場に来ることができなかったので、代わりに会場では手紙が読まれた。
もっといいクルマ作りをしていくことだけではなく、F1撤退後からのTMG(トヨタ・モータースポーツ)の仲間とのかけがえのない時間、そして夢や思いが今回のWRC復帰へと導いたのだという。
▼手紙の内容
「本日は急遽欠席となってしまい申し訳ありません。風邪をひいてしまいました。TMGのエンジンを載せ、マキネンさんがつくったテストカーが3月から走り出します。私もそのクルマに乗ることが楽しみですし、走る姿を早く見たいです。今日はそのことを私も含め関係者全員からお伝えしたかったのですが…申し訳ありません。
このメンバーで登壇し、話したいと言ったのには理由があります。それは、一部で“WRCのプロジェクトをマキネンさんに丸投げしているんじゃないか”というような噂があると耳にしました。4人で壇上で話す姿を見ていただければ決してそうではないということを感じていただけると思いました。
そして今日は、“なぜWRCに参戦を決めたのか”という話をさせてください。もっといいクルマ造りのためにWRCに参戦するということは今まで何度も話してまいりましたが、それとは別にTMGへの思いがありました。
私が社長に就任していくつもの決断をしてきました。その大きな1つがF1撤退です。F1撤退後TMGにはクルマを作りたくても作れない人ばかりになってしまいました。中にはTMGを去る人もいました。その時のTMGは無念の塊だったと思います。その中でクルマ、トヨタが好きでTMGに残ってくれたメンバーもいました。その彼らがWRC参戦を夢見ながら時間外の活動でクルマを造り続けてくれました。そんなTMGの仲間たちに本当に感謝している。そんなクルマ好きのメンバーがいたからこそTMGと共にWRCにもう一度参戦したいと思いました。」
【WEC】小林可夢偉トヨタから参戦!
元F1ドライバーの小林可夢偉選手は、2015年にトヨタWECのテスト兼リザーブドライバーを務めていたこともあり、2016年のWECへの参戦が注目されていたが、今回正式に発表されることとなった。
可夢偉選手はTS050 HYBRIDに乗り、ステファン・サラザン選手、マイク・コンウェイ選手と共に戦う。
もう1台のTS050 HYBRIDは、中嶋一貴選手、アンソニー・デビッドソン選手、セバスチャン・ブエミ選手がドライブする。
【スーパーGT】脇阪寿一がGT500クラスを退き、チームルマンの監督に就任!
今回発表された中で1番のサプライズと言ってもいいのは、脇阪寿一氏がGT500クラスのドライバーを退くということ。それに加え、チームルマンの監督に就任したというのだから驚きだ。
「ここ最近、苦労が多かったこのチームにタイトルを! 僕以来、遠ざかっていたタイトルをもたらすのが僕の使命です。 当時からお世話になった土沼社長、そして大嶋選手にカルダレッリ選手、申し分ないドライバーラインナップに僕の経験を融合し、チームルマン本来の力を呼び起こします。 あの頃の栄光を目指し精一杯戦います。」と自身のブログで意気込みを語っている。◎脇阪寿一オフィシャルブログ
【ニュル24時間】 コンパクトクロスオーバー「TOYOTA C-HR Racing」での参戦を発表!
トヨタは2007年からニュルに挑戦し、今年で10年目を迎えるが、そんな節目の年にコンパクトクロスオーバー「TOYOTA C-HR Racing」での参戦を発表した。ドライバーを務めるのは、影山正彦選手、佐藤久実選手、吉田広樹選手の3名。今回、実車の公開はなかったので情報が入り次第続報をお届けする。
2016年はこの「TOYOTA C-HR Racing」をはじめ、「LEXUS RC」、「LEXUS RC F」を加えた3台体制で参戦する。
WRC、WEC、ニュル、全日本ラリーのマシンカラーリングを統一!
また、TOYOTA GAZOO Racingの新ロゴ、そしてWRC、WEC、ニュル、全日本ラリーの車両のカラーリングが統一されている。
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