フォグランプの正しい使い方知ってますか? 約半数が意味なく点灯の実態
- 筆者: 国沢 光宏
フォグランプ付車の2人に1人が常に点灯!?
対向車や、後続車のハイビームを受けたら、全ての人が気分を害すると思う。対向車であれば、自分もハイビームにして注意喚起するなど何らかの反応もするに違いない。
ハイビームの次に腹立たしいのは、フォグランプの乱用じゃなかろうか。オートックワンでアンケートを行ったところ、1100人以上から回答があり、その内48%の人が常用してるという結果が出た。
一部、コメントを紹介しよう。フォグを理解している人、していない人が良くわかります。
「フォグランプは霧の時につけるもの。通常時は使わない。対向車の迷惑です」
「この季節、深夜や早朝は濃霧になることも多いですが、点けるべき時に点けていないクルマもよく見かけます」
「晴れた日の夜の高速でリアフォグランプを点灯させている人は、何を思っているのか心底知りたいと思います。後続車からしてみれば眩しいだけなのに…」
「ヘッドライトの補助灯としてもそうですが、主な理由はかっこいいから。夜はずっと点けてます」
今回バックフォグランプ(リアフォグランプ)のアンケートはしていないものの、フォグランプと同じく使用率が高いと思われる。私はバックフォグを意味無く点灯してる車両に出くわすと、最高に気分が悪くなる。そもそも通常の気象状況でバックフォグを点けたらまぶしい。刺激のある赤ということもあり、脳をイラつかせるという。
また、バックフォグは対向車のハイビームと違い、不満を相手に伝える手段がないのも腹立たしさを加速させる。先行車に意思を伝える手段はパッシングくらいしかないが、おそらく気づかないだろう。バックフォグの乱用に対しクレーム付ける「ルール」を作らなければならない?
そもそもフォグランプもバックフォグも、使い方を教えていないのに装備されている時点でおかしい。皆さんフォグランプの使い方、教習所で習いましたか? 免許更新の講習会で受けましたか? クルマを買うとき、ディーラーで教えてくれましたか? 全て「いいえ」だと思う。
正しい使い方が解らず、しかも乱用は他のクルマに迷惑を掛ける(目くらましになるため危険ですらある)装備そのものからしておかしいと考える。なかにはフォグランプを点けた方が明るいため安全だと判断してる人もいるほど。少なくとも警察は乱用しているケースをチェックし、取り締まるべきだろう。
フォグランプは視界不良時に使うもの
ということで、フォグランプの正しい使い方を紹介しておきます。
フォグランプもバックフォグも、使用目的は文字通り「霧」(フォグ)に代表される視界不良時のためのもの。具体的にはバックフォグであれば、霧や激しい雨などで先行車のテールランプが見えにくくなったような状況で使うもの。
フォグランプも同じ。霧や豪雨などで対向車の接近確認が難しくなったような時に点灯することにより、自分の存在をアピール出来る。ここまで読んだら解る通り、基本的にフォグランプは自分の視界を良くするためで無く、他車に自車の存在をアピールするために使うものです。
「ラリー車などで夜間の視界を確保するために使われるのはフォグランプじゃないのか?」と思うかもしれない。ラリー車に使われるのは”補助灯”。霧の時に使うので無く、ヘッドライトの光量が十分出ないときのためのもの。手前を照らすのは”ドライビングランプ”。遠方用を”スポットライト”と呼ぶ。
いずれにしろフォグランプを必要な時以外で使うのは絶対止めて欲しい。電力使用量を増やして燃費を悪化させるだけで、何のためにもならない上、他のクルマに迷惑を掛けるだけだ。
[Text:国沢光宏]
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