スバル プラグイン ステラ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
電池の制約が大きいのがネック
プラグインステラの外観は基本的にステラと同じ。試乗車にはプラグインステラであることを示すデカールが貼ってあったが、これは標準仕様にはない。
細かな点を指摘するなら、フロントグリル部分に電気を充電するためのコンセントが設けられているので、この部分に若干の違いがある。急速充電をする場合はコンセント形状が異なるので、従来の給油口の部分がそれに充てられている。
インテリアも基本的に変わっておらず、メーター内部の表示が電気自動車用に変更されている程度。電池の搭載によって後席の居住性が影響を受けるようなこともなかった。
使い勝手は電池の制約が大きい。今回の試乗では最初はエアコンを使ったものの、途中からはあまりエアコンを使わないようにして60kmほどの距離を走ったが、これでほぼ電池を使い切るような感じになり、インパネ内で電池切れ警告灯が点滅する状態になっていた。
インパネ内には燃料というか電力量メーターのほかに、その電力量で走れる距離が数字で示されている。これが使い方の目安になるものの、表示される残り走行距離の数字がだんだんに少なくなっていくと何となく不安な気持ちにさせられる。
シティコミューターとしての使い方なら1日で60kmも走ることは少ないのだから、電池の搭載量はこれで十分という考え方もできるが、この電池の搭載量ではシティコミューターとしての使い方しかできず、たまに遠出をしたいと思っても難しい。
航続距離は長ければ長いほど良いが、現実的には価格の高い電池をそう多く積むことはできない。どれだけの電池を搭載してどれくらい走れるようにしたら良いか、もう少し検討を重ねる必要がありそうだ。同時に電池の性能アップとコストダウンも強力に進める必要がある。
プラグインステラの価格は472万5000円で、138万円の補助金が受けられるほか、住んでいる地域によってはさらに補助金の上乗せが得られるケースもあるが、それでもまだまだ高すぎる状態だ。高さの大部分は電池代だから、やはり電池の価格は大きなネックである。
このため、今年度は170台ほど、来年度に230台ほどが供給されるに限られるとのこと。販売もスバルのディーラーではなく富士重工業が直接関係先や官公庁などに販売するのにとどまる。一般ユーザー向けの販売はまだ予定されていない。
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