泣けるカーズ!?公開まで待てない!監督にカーズ/クロスロードの見どころと裏側をせまる
- 筆者: オートックワン 編集部
ブライアン・フィー監督に単独インタビュー、オートックワンがカーズへの想いを聞く!
ディズニー ピクサーの最新CGアニメーション映画、『カーズ/クロスロード』。6月27日、東京・港区で”新車発表会”が開かれ、日本公開まで秒読み段階となった本作。なんと今回は、歴代『カーズ』シリーズすべてを手掛けてきた「ブライアン・フィー」監督に単独インタビューできる機会を得ることができた。
インタビューは6月28日、都内某ホテルの一室にて行われた。
6月27日の記者会見で壇上に居たディズニー ピクサーの監督と、一対一で話ができる機会なんてなかなかあることではない。軽い緊張感を覚えながら、約束の部屋へと向かう。
Q:『カ―ズ』はクルマを擬人化するという手法を使ってキャラクターが描かれていますよね。クルマに人格を与えるうえで、監督が特に気を付けたことがあったら教えてください。
A:『カ―ズ』の世界は、わたしたちが暮らしている世界のもう一つの世界、『パラレルワールド』だと思ってもらえば良いと思うよ。『カーズ』に登場するキャラクターたちが、私たちの人生について語ってくれたり、伝えてくれたりすることを、より楽しいかたちでファンに伝えたいんだ。わたしたちは、カーズのキャラクターを生み出すときに、そのキャラクターがどんなキャラクターなのか見た目で分かるようにデザインしているんだ。『メ―ター』のようなボロボロのレッカー車であったり、「ストーム」のような最新の高性能スポーツカーであったりね。『カーズ』を見てくれている人たちが、より『カ―ズ』のキャラクターに愛情を持ってもらえるようにデザインすることを心がけているよ。
Q:『カーズ』は、アメリカでのストックカーレースがモチーフになっていると思いますが、実際にあるレースで一番近いレースは「NASCAR」だと思います。「NASCAR」で日本のメーカーが参戦しているクルマといえば、トヨタのカムリがとても有名です。今度、新型モデルが発売されることでも話題になっているトヨタ カムリですが、監督はカムリのことをご存知ですか?
A:実は、私はトヨタのプリウスに乗っているんだ! だからカムリのことも良く知っているよ。アメリカの「ソノマ(Sonoma)」という所にあるサーキットで、ペースカーとして使われているクルマもカムリなんだ。私はソノマのサーキットで「レイ・エバーナム(Ray Evernham)』がドライブするペースカーに乗せてもらったことがあるんだ。「レイ・エバーナム」はNASCARレーサーの「ジェフ・ゴードン(Jeffery Michael Gordon)」を何度も優勝に導いた伝説的なクルーチーフとして有名な人なんだよ。レイ・エバーナムは私を乗せてコースを3ラップ走ってくれた。コーナーに入るたびにクルマがスライドをして、私はクルマから落ちてしまうのではないかと思うほどの経験を味わったことがあるよ。そのペースカーがトヨタのカムリだったので、すごく印象に残っているクルマだよ。
Q:先日、「インディ500」というビッグレースで日本人ドライバーの佐藤琢磨選手が優勝し、日本ではあまりメジャーではないオーバルレースが広く認知されるキッカケを与えてくれました。『カーズ』のレースシーンでもオーバルレースが舞台になっていますが、この最新作の『カーズ/クロスロード』公開を前に、このような出来事があったことに何か感じることはありますか?
A:実は、仕事が忙しくてインディ500を見ることができなかったんだ(笑)だから、後から佐藤琢磨選手が優勝したことを知ったよ。『カーズ』の日本公開を前に、『カーズ』の舞台でもあるオーバルレースで日本人が優勝したことをとても嬉しく思うよ。縁起も良いよね(笑)
Q:『カーズ』や『カーズ2』では、マックイーンをはじめ丸い形状のボディを持ったキャラクターが多かった気がします。最新作の『カーズ/クロスロード』では、エッジの効いたスタイリングや流線型ボディを持ったキャラクターが出演していますが、このようなデザインのキャラクターを登場させた理由があったら教えてください。
A:今回の『カーズ/クロスロード』を製作するにあたって、とても近代的なイメージのキャラクターが必要だと思ったんだ。マックイーンが横に並んだ時に、すぐにマックイーンが歳をとったアスリートのように見えるようにね。ストームを生み出したことで、全く『カーズ』を見たことがない人がマックイーンとストームを見比べたときに、瞬時にストームの方が速いなと感じるデザインにしたかったんだよ。最近のクルマは「エッチング」という技術が多く取り入れられているので、それもストームに取り入れた。ただ、デザインの初期段階のストームは過度にやりすぎた感じがあって、キャラクターとして不適切な見た目になってしまった。近代的で速いクルマのイメージと、親しみやすいキャラクターのイメージが程よく調和した姿が今のストームだよ。ストームは、なるべく速いクルマだと分かるようにルーフを低く、ホイールを大きくして車高が低く見えるデザインにしてある。そして、動物で例えると鮫とブルドックを掛け合わせたような感じになっているんだ。特にノーズの部分が鮫のようなデザインになっていて、とにかくアグレッシブに速く走るクルマということを伝えたかったんだ。
Q:最後に日本のカーズファン、ならびに自動車ファンに向けて監督からメッセージをお願いします。
A:わたしたちは『カーズ/クロスロード』を製作するにあたって、本当にたくさんの研究やリサーチを行った。クルマというものを細かい部分まで正しく表現できるように物語を作りこんだよ。映画の中の“ある”シーンで、クルマがトレーニングをするシーンが出てくる。ルームランナーのような装置に乗ってキャラクターが走るシーンでは、ルームランナーの前にRPMゲージ(回転計)が表示されるんだ。そこで表示されている速度も、専門家たちの手によって綿密につくられている。RPM(エンジン回転数)に対してどのくらいの速度が出ているのか、どのギアに入っているのかまで時間をかけて忠実に再現し、いわゆる「カーマニア」の人が見ても十分に楽しめるようになっているよ。 男女問わず、ちいさな子供から大人まで、そしてカーマニアまで楽しんでもらえる最高の作品ができあがったことに誇りを持っているよ。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。