高齢者自動車事故も未然に防げる?実用化へ技術ではなく認可の壁(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
自動ブレーキも効かない自動車事故
現在普及している自動ブレーキは、心臓発作など症状出た時にノケぞるタイプの疾病によるアクセル全開事故や、アクセルとブレーキの踏み間違い起因の事故に対応出来ていない。前方に障害物あっても、アクセルを開ければ自動ブレーキがキャンセルされるからだ。
ここまで読んで「キャンセルしなくてもいいのでは?」と思うかもしれません。
残念ながら今のところ、自動ブレーキに使われているセンサー類は「100%確実」というワケにいかない。例えば高速道路を走行中、誤感知して減速を開始したらどうか?後続車に追突される危険性が出てしまう。
そんなことから、ドライバーの判断でアクセルを踏んだ時は自動ブレーキの制御をキャセルするようになっている。
常時ドライバーの目をセンシングするモノがすでに市場に
この二つをどうやってカバーしたらいいのか?ずっと考えていたら『居眠りウォッチャーひとみちゃん』という製品が出てきた。
CMOSイメージセンサー付きカメラで常時ドライバーの目をセンシング。目を閉じた状態になったり、目の位置が変わったりしたら警告音を鳴らしてくれるというもの。効能は居眠り運転防止だ。
驚くべきが価格で、流通価格1万7千円程度。けっこう安い。自動車メーカーが最初から標準装備するなら、一桁安くなる可能性ある。
このカメラの機能と自動ブレーキを連動させたら、疾病によるアクセル全開事故は、ほぼ無くせるだろう。突っ伏すか、ノケぞるかし、ドライバーの目線無いときのアクセル全開を受け付けなければいい。
アクセルとブレーキの踏み間違い対応はさらに簡単だ。普通、加速するときに踏むアクセル操作力は、せいぜい10kg程度。相当気合い入ってる時だってそれ以上の強さでは踏まない。
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