ホンダが次期型シビック「タイプR」を早くも今週のパリサロンで世界初公開か(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:本田技研工業
次期型タイプRで再び2リッターFF世界一へ!
パリサロン期間中の9月29日に、次期型シビックの「タイプR」がサプライズデビューするようだ。ちなみにベースとなる10代目シビックは日本でも販売するとアナウンスされている。どうやらシビック全てのバリエーションを日本でラインアップさせようということらしい。
すでに公表されている通り、新型シビックは現在アメリカで販売されているモデルと、欧州で販売されているフィットベースのモデルを統合し、ワンモデルになる。欧州シビックの売れ行きが全く伸びず、次期型モデルを専用開発しようとすれば赤字確実。コストダウン作戦なのだった。
当然ながら次期型タイプRも、新型シビックのボディを使わなければならない。つまりフィットベースから、二回り大きなアメリカシビックベースになるということである。すでに開発は進められているようだけれど、大きなボディで大苦戦しているようだ。重量増もさることながら空気抵抗も大きい。
エンジンもさらに10馬力パワーアップの320馬力
特にニュルブルクリンクでのラップタイムを追求しようとすれば、高速の伸びが重要。空気抵抗係数のCd値を低くしても、前面投影面積大きくなれば絶対的な空気抵抗は増えてしまう。もちろんボディの大型化による重量増も大きな課題。そこで現時点で10馬力パワーアップさせたようだ。
けれど10馬力くらいだし全く追いつかない。最新の情報では、タイムで現行のタイプRを上回っていないとか。ただ新型車の開発は目標値との戦い。現行タイプRだって苦労した結果の2リッターFF世界一である(現在はVWゴルフに抜かれた)。正式発売までに何とかしてくると思う。
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