住友ゴム、世界33ヶ国でダンロップブランド展開か!?米・グッドイヤーと提携解消【コラム】
- 筆者: 国沢 光宏
それが突如和解になったのだから驚いた。しかも住友ゴムにとって圧倒的に有利という内容。何しろ日本はもちろん、北米市場の日系自動車メーカー用タイヤ、ロシアを含む旧ロシア諸国、アフリカなど33カ国でダンロップブランドを展開出来る上(2輪用タイヤは全世界で権利を持つ)、工場設備などの精算代金として約400億円が入っている。
もちろんグッドイヤーとしても生産設備の増強などメリットがあるということなんだろう。とは言え優れたタイヤを作らないと生産設備あっても意味なし。むしろ得意分野のある住友ゴムの方が有利だと思う。アメリカで販売される日系ブランドの新車装着タイヤとして使えるということも、上手に利用すれば大きい。

また、ダンロップブランドを使えない欧州市場では、ファルケンタイヤのブランドイメージの向上を狙うようだ。すでにニュルブルクリンク24時間耐久レースのスポンサードするなど下地も十分。グッドイヤーへの遠慮が無くなれば、さらなるアピールも出来るようになる。技術力さえあれば、あとはアピール力を鍛えれば良い。
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