日産 電気自動車 e-NV200 新型車解説/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
配送など短距離での利用にぴったりな商用EVが誕生!
EV(電気自動車)は、走る時に限れば排気ガスや二酸化炭素を排出しない。発電を効率良く行えば、地球環境に優しいクルマとされている。
欠点としては、1回の充電で走れる距離が短いことが挙げられるが、これも使い方次第だろう。2台のクルマを持つユーザーが、短距離移動用のセカンドカーとしてEVを使えば、不都合は生じない。
また、環境性能を優先させたクルマの使い方をするなら、長距離の移動には公共の交通機関を使った方が効率が高い。
EVの世界観に照らし合わせると、個人的なクルマの利用は買い物などの日常的な移動に限られる。そうなるとEVは、街中を走りまわる短距離の配達業務などにピッタリだ。配達を終えたら会社に戻り、次の荷物を積んでいる間に充電を行う。そういった使い方をすれば、EVのメリットも発揮させやすい。
そこで注目されるのが、2014年6月9日に発表された「日産 e-NV200」だ。
商用車のNV200バネットをベースに開発された電気自動車で、リーフのシステムを移植している。モーターや駆動用のリチウムイオン電池の性能も、基本的にはリーフと同じだ。
モーターの最高出力は109kW(109馬力)で、リチウムイオン電池の総電力量は24kWh。電池のモジュール内部のレイアウトやサイズは若干異なるが、性能は等しい。
グレード構成は、ベースとなる「NV200 バネット」に準じる。4ナンバーで登録される商用車の「バン」のほかに、5ナンバー車になるワゴンも設けた。バンには「VX」と上級の「GX」が設定され、それぞれに2人乗りと5人乗り、さらに2人乗りのルートバンがある。
一方、ワゴンは上級の「G」のみだが、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りを設けた。選択肢は多い。
走行に伴う電力消費量は車両重量によっても異なるから、同e-NV200解説では一般ユーザーにとって馴染みやすい3列シートを備えたワゴン「G・7人乗り」について次ページでリーフとの違いなどを解説したい。
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