試乗レポート

日産マーチ NISMO S 試乗レポート／国沢光宏(1/2)

公開日:2013/12/04 11:21 最終更新日:2013/12/04 11:22

筆者：国沢光宏
カメラマン：島村栄二

楽しいクルマを作りたい！の想いが前面にあふれちゃってる

日産というメーカー、フトコロの具合が厳しいときはツマらないのだけれど、余裕出てくると何かやりたくなるらしい。売れ行き伸び悩むマーチに、スポーツモデル「マーチ NISMO S」を投入してきちゃいました。しかも普通のモデルをチョイチョイといじっただけではない。相当ホンキなのだった。

ニスモ(NISMO：Nissan Motorsports International)は一段と「楽しいクルマを作りたい」が前面に溢れ出ちゃってる部門である。クルマ好きスタッフも多数。常にスポーツモデルを作りたいと思っているのだった。そんな流れで「現行マーチにも今まで通りニスモバージョンを作りたい」になったことは想像に難くない。

なんでここまで！ってくらい気合い入ってます

マーチNISMO(ニスモ) S、なんたってエンジンからして気合い十分！

御存知の通りマーチって1.2リッターの3気筒＋CVTの組み合わせしか無し。このままだと物足りない、と判断したのだろう。海外仕様にラインナップされている1.5リッターの4気筒を持ってきちゃいました。しかもCVTでなくマニュアルトランスミッションも。

それだけじゃありません。ボディも標準のままだと剛性が足りない、ということで、いろんな場所に補強を入れている。ブレーキまで一クラス上の車両に付いている大容量タイプを持ってきた。なんでここまで気合い入れるのか解らないけれど、こいつが日産の面白さだと私は思います。

[次ページへ続く]

日産マーチ NISMO S[ボディカラー：ブリリアントホワイトパール](オプション装着車)

マーチのイメージを覆す、丁度良いパワーのスポーツモデル

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筆者国沢光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない（本人談）Ｗｅｂサイトを運営中。記事一覧を見る