日産 新型ラフェスタハイウェイスター 新型車解説(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
新型ラフェスタハイウェイスターならベースのエアロ車よりもお得感倍増!
エンジンはOEM車とあってプレマシーと共通。2WDは直噴式の直列4気筒2リッターエンジンで、150馬力の最高出力と19.0kgf・mの最大トルクを発揮する。4WDは2リッターながら直噴式ではなく、139馬力/17.8kgf・mの性能だ。
グレード構成は前述のように、全車がエアロパーツを装着したハイウェイスター。その上で、アイドリングストップや横滑り防止装置を備えた標準タイプ(208万4250円:2WD)(228万9000円:4WD)、これらの装備を持たない低価格のハイウェイスターJパッケージ(199万1850円)、オートライトシステムなどを備えた上級のハイウェイスターG(226万8000円:2WD)(248万3250円:4WD)の3種類を選べる。
ベース車となるプレマシーの場合、エアロパーツを装着するのは209.9万円の20Sのみ。新型ラフェスタハイウェイスターを選べば、外観が異なるほか、エアロパーツ装着車の選択肢も増える。その意味では、新たなOEM車の発展方向を示したといえるが、クルマとしての機能は当然ながらプレマシーと同じだ。実用面におけるユーザーの選択肢は増えない。
最近はOEM車の導入が活発。直近ではスバルのステラがダイハツのムーヴと同じクルマになり、スズキのソリオも三菱デリカD:2として供給されている。メーカーの戦略に、リーマンショック以降の厳しい経済情勢が加わり、OEM車が増えてきたのだ。
日本のメーカーは、今ではいずれも長い歴史を持つ。日産、マツダ、三菱、スバルなど、各社とも特色を打ち出した個性的なクルマ造りを行う。ユーザーも、各社の伝統や持ち味に期待してクルマを購入している。
その意味で、日産車の中身がマツダ車と同じだったり、スバルがダイハツ製のクルマを扱ったのでは、各メーカーの持ち味は薄れるばかりか、ユーザーの期待にも応えられない。
クルマは、メーカーの特色ある技術力の上に成り立つ商品。プレマシーにはマツダの血が流れており、外装を変えたところで、日産車にはなれない。OEM車の増殖は、自動車メーカーとしての名を落とす。車種の数を減らしても、渾身の1車を造り上げて欲しい。
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