GM、インドに世界初の工場設立-ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを同時生産-
米ゼネラルモーターズは12日、インドのタレガオンに建設したガソリンエンジンとディーゼルエンジンを同時に生産できる、世界初のパワートレイン工場の落成式を行った。
GMが2億3,000万ドルを投じた同施設は、当初の生産規模として、年間16万台のエンジンを生産できるほか、将来的にはさらなる規模拡張も可能なように設計されている。
同エンジン工場では、まず手始めとしてGMインドが生産する小型車向けのエンジンを製造する。
落成式に臨んだGMインド社長兼マネージング・ディレクター、カール・スリムは、
「この度の落成は、インドにおけるGMの次章の始まりを告げるものだ。新工場を開設することで、当社の競争力はさらに高まり、GM車への需要の増大に対応できるようになる。約2年前にタレガオン工場で小型車の「シボレー・スパーク」や「シボレー・ビート」の生産を開始して以来、GMインドの売上高は急成長を遂げている。我々は、マハラシュトラ政府およびインド全国で働く従業員のサポートに感謝している。彼らのバックアップがあったからこそ、世界クラスのエンジン工場を2年という記録的な早さで完成させることができた。」
と語った。GMインドは現在、インドで5番目の規模を持つ自動車メーカーだ。
2010年の最初の10カ月で、GMインドは新記録となる9万3,960台もの自動車を売り上げ、前年同期比で73%もの成長率を見せた。インド全国の178都市にて、209カ所の販売店と205カ所の整備施設を展開している同社は、売上をさらに加速するため、地方に向けた積極的なマーケティングイニシアチブにも乗り出している。
2010年2月、GMと、そのパートナーである上海汽車工業(SAIC)は、自動車の製造と販売を共同で推進するため、インドに合弁企業を設立し、さらなる成長を図っている。