日産、新型3気筒1.2リッター直噴スーパーチャージャーエンジンを開発
公開日:
最終更新日:
HR12DDR 主な技術の特長
吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせることで、実圧縮工程より膨張行程を大きくするミラーサイクルの採用により、通常の4サイクルエンジンより燃料の熱エネルギーを有効に運動エネルギーに変換し、かつインテークマニホールド内が負圧になることで抵抗となるポンピングロスも低減した。
さらに高圧縮化で高温となる混合気は気筒内に直接噴射された燃料の気化潜熱により冷やされるほか、ピストンクーリングチャンネルやナトリウム封入バルブの採用で燃焼室温度を下げ、異常燃焼を抑制している。これらの技術により、高圧縮比13を実現して燃焼効率を向上させた。
また、スーパーチャージャーにはON-OFFクラッチを備え、街中などの低速運転領域では過給をカットすることで低燃費と高い動力性能を両立させた。
さらにピストンリングへの水素フリーDLC コーティング、可変容量式オイルポンプ等を採用し、同等性能の4気筒エンジンに対してフリクション(摩擦抵抗) を約30%低減した。
この記事にコメントする