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自動車ニュース 2016/6/14 14:52

世界初!日産がバイオエタノール発電を用いた燃料電池システムを開発

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航続距離はガソリン車並みの600km以上

バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」
バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」

日産は、バイオエタノールから発電した電気で走行する新しい燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を発表した。

「e-Bio Fuel-Cell」は、エタノールの他にも天然ガス等の多様な燃料と酸素との反応を利用して高効率に発電する固体酸化物形燃料電池(SOFC)を発電装置としたシステムで、今回が自動車の動力源として世界で初めて車両に搭載する試みとなる。

「e-Bio Fuel-Cell」は、車両のタンクに補給されたバイオエタノール(100%エタノールまたはエタノール混合水)から、SOFCによって発電した電力を車載バッテリーへ供給し、モーターで駆動する仕組み。

SOFCは、高い発電効率を有しており、ガソリン車並みの航続距離(600km以上)の実現が可能になる。また、電動駆動ならではの静粛性や、リニアな発進、加速など、電気自動車(EV)と同等のドライビングプレジャーを享受することができる。

「100%エタノール」を燃料とした「e-Bio Fuel-Cell」の市場価値

バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」

SOFCは、酸素と反応する燃料であれば発電が可能なため、燃料の多様性が特徴となっている。

特に、さとうきびやとうもろこしなどを原料にしたバイオエタノールは、北南米、アジアなど世界の多くの国で実用化され、広く流通している。こうした国々において、バイオエタノールを燃料とする「e-Bio Fuel-Cell」は、地域のエネルギーと既存インフラの活用が可能。

更にブラジルなど、ガソリンスタンドで100%エタノールの供給インフラ環境が整っている国において、「e-Bio Fuel-Cell」は大きな将来性を秘めている。

走行時に排出されるCO2が、バイオエタノールの原料となるさとうきびの成長過程で吸収するCO2と相殺されることにより、大気中のCO2の増加をゼロに近づけることが出来る「カーボン・ニュートラル・サイクル」が実現する。

「エタノール混合水」を燃料とした「e-Bio Fuel-Cell」の将来性

「e-Bio Fuel Cell」は、扱いやすくインフラへの大きな投資を必要としないエタノール混合水を燃料に使用することにより、市場を拡大する可能性を有し、EV並みの安価なランニングコストを実現する。

さらに、「e-Bio Fuel-Cell」は商用との相性も良く、電動駆動車ならではの静粛性と、ガソリン車並みの短いエネルギー充填時間により、24時間フル稼働させることが可能である。

また、長時間安定的に発電できるため、冷凍便など幅広い配送に対応した電源供給が可能となり、大きなベネフィットを創出すると期待されている。

日産は、ゼロ・フェイタリティ、ゼロ・エミッションの実現を目指し、クルマの知能化、電動化を推進し、さらに将来に向け、ワクワクしたモビリティを実現するために、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の取り組みを進めている。

今回発表した「e-Bio Fuel-Cell」は、「リーフ」や「e-NV200」といったバッテリーEVや、大容量モーターと発電専用のエンジンを搭載した「e-Power」と共に、クルマの更なる効率化と電動化による走りの楽しさを追求する「ニッサン インテリジェント パワー」を具現化するもの。

日産は、各国のエネルギー供給インフラの状況に応じて、様々な燃料から電気エネルギーを取り出すことが出来るシステムを採用することで、より多くのユーザーに価値を提供していくとしている。

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