日産、新型「ティーダ」を中国初公開 ~若者向けのラインナップを強化~
日産は4月25日、北京モーターショー2016で新型「ティーダ」を中国で初公開するとともに、新型「マキシマ」を同日より発売し、中国の若者の嗜好やライフスタイルに応える商品ラインアップを強化する方針を発表した。
また、中国では初公開となる未来の電気自動車と自動運転を具現化した革新的なコンセプトカー「ニッサンIDSコンセプト」を出展し、同社が掲げる「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現へ向けた「日産インテリジェント・モビリティ」の考え方を改めて提示。日産は、ルノー・日産アライアンスとして2020年までに、中国を含む世界の主要マーケットで自動運転技術を10モデル以上に採用する計画を発表している。
日産でグローバルマーケティング&セールスを担当する副社長のダニエレ スキラッチ氏は、「日産が描く未来のビジョンは、とてもワクワクするものです。そこでは、ゼロ・エミッション、ゼロ・フェイタリティが実現され、人とクルマの関係が真のパートナーとなるでしょう。『日産インテリジェント・モビリティ』は単なる”ビジョン”ではありません。これは現実になるのです。」と述べた。
また日産は、北京の清華大学との連携を強化し、「日産インテリジェント・モビリティ」とその関連技術の研究開発を進めていく旨をあわせて発表した。
新型「ティーダ」の中国初披露
新型「ティーダ」は、ダイナミックなVモーショングリルや流線型のボディといった、若者世代が好む外観デザインを採用した。前型に比べ、エンジンやトランスミッション、安全性能も改良・強化され、さらに室内空間がさらに広くなって快適性も増している。
ティーダは、「日産インテリジェント・モビリティ」の3つの領域、「インテリジェント・ドライビング」、「インテリジェント・パワー」、「インテリジェント・インテグレーション」のすべてを具現化したモデルである。
「インテリジェント・ドライビング」の領域では、「エマージェンシーブレーキ」、「車両逸脱警報」、「後側方車両検知警報」などの安全技術を多数搭載している。
また、「インテリジェント・パワー」では、改良されたエクストロニックCVTやアイドリングストップシステムと連動した1.6リッターのHR16DEエンジン搭載により、5.3L/100kmの低燃費を達成。
さらに、「インテリジェント・インテグレーション」として、様々な媒体をクルマに接続し、7インチのオーディオディスプレイを活用してインフォテインメントシステムを楽しむことができるなど、高い利便性を実現している。
「ニッサンIDSコンセプト」の中国初披露
「ニッサンIDSコンセプト」は、1回の充電で最大550km(NEDCモード)という航続距離を可能とする60kWhの大容量バッテリーを搭載している。スマートフォンやタブレット操作によるリモート駐車(パイロットパーキング)やワイヤレスで充電できる非接触充電などの先進技術により、あらゆる場面での自動運転を実現する。
スキラッチ氏は、「ムラーノ、キャシュカイ、ラニア、マキシマ、そしてティーダという、人気の新型モデルの投入が続く中国市場は、日産のグローバル展開にとって重要な役割を持ち続けます。昨年度、東風日産は史上最高の年間販売台数を達成しました。将来の見通しも明るいものと考えています」と述べた。
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