日産、スーパーGTで3年連続のチャンピオンを目指す ~2016年モータースポーツ活動発表~
日産およびニスモは、2016年のモータースポーツ活動概要を発表した。
2015年にグローバルで9つのチャンピオンを獲得した日産は、2016年も引き続きさまざまなカテゴリー/選手権に参戦するとともに、カスタマーサポートプログラムを進める。ニスモアスリート(日産系ドライバー)たちは、日本、北米、欧州、オーストラリアでレース活動を行っていく。
SUPER GT GT500クラス
SUPER GT GT500クラスのシリーズチャンピオンを2年連続で獲得した日産/ニスモは、3年連続チャンピオンを目指す。
4台のNissan GT-R NISMO GT500でGT500クラスに参戦し、2年間ブランパン耐久シリーズやバサースト12時間レースなど海外で経験を積んだ千代勝正選手が、GT500クラスにデビューする。また、日産系チームの総監督には、田中利和氏(ニスモ常務執行役員)が就任する。
2016年は、規則により空力部品とサスペンション部品の開発が凍結となるため、2015年仕様車を基本的に継続することになる。従って、2016年仕様車については、エンジン性能の向上を図ると共に、各チームとタイヤメーカーが、共にタイヤ性能向上を重点に開発を進めていく。
エンジンの基本仕様は継続しながら、規則変更で5%低減した燃料リストリクタに適合するようにエンジンの燃焼・吸排気に細かな変更を加えて、より高い燃焼効率と信頼性を持つ様に改良を加えた。
No. / チーム / 監督 / ドライバー / 車両名 / タイヤメーカー
No.1 / NISMO / 鈴木豊 / 松田次生/ロニー・クインタレッリ / MOTUL AUTECH GT-R / ミシュラン
No.12 / TEAM IMPUL / 星野一義 / 安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / カルソニック IMPUL GT-R / ブリヂストン
No.24 / KONDO Racing / 近藤真彦 / 佐々木大樹/柳田真孝 / フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R / ヨコハマ
No.46 / MOLA / 大駅俊臣 / 本山哲/千代勝正 / S Road CRAFTSPORTS GT-R / ミシュラン
GT3
ニスモが開発したNissan GT-R NISMO GT3は、昨シーズン、SUPER GT GT300クラスやブランパン耐久シリーズのプロクラスでシリーズチャンピオンを獲得した。日産/ニスモは今シーズンも、欧州地域のGT3プログラムパートナーであるJRMと共に、Nissan GT-R NISMO GT3カスタマーへ車両供給、および技術支援を行う。
・ブランパンGTシリーズ エンデュアランスカップ/スプリントカップ
日産/ニスモは、チャンピオンを獲得したブランパンGTシリーズ エンデュアランスカップ(旧ブランパン耐久シリーズ)に加え、ブランパンGTシリーズ スプリントカップにも参戦する。引き続きボブ・ネヴィル率いるNissan GT Academy Team RJNが、プロクラス、およびプロ・アマクラスに参戦する。
ドライバーは、日産のグローバルなモータースポーツファミリーから選抜する。
プロクラスには、アレックス・バンコム選手、ルーカス・オルドネス選手に加え、日本の若手ドライバー高星明誠選手をニスモから派遣する。また、プロ・アマクラスでは、2015年のGTアカデミーインターナショナル部門の勝者(マット・シモンズ選手)とGTアカデミーヨーロッパ部門の勝者(ロマン・サラザン選手)が、2015年に活躍を見せたショーン・ウォーキンショー選手とチームを組む。
<エンデュアランスカップ>
チーム:Nissan GT Academy Team RJN
監督:ボブ・ネヴィル
車両:Nissan GT-R NISMO GT3
クラス / ドライバー
プロ / アレックス・バンコム/ルーカス・オルドネス/高星明誠
プロ・アマ / ショーン・ウォーキンショー/マット・シモンズ/ロマン・サラザン
<スプリントカップ>
チーム:Nissan GT Academy Team RJN
監督:ボブ・ネヴィル
車両:Nissan GT-R NISMO GT3
クラス / ドライバー
プロ / アレックス・バンコム/高星明誠
プロ・アマ / ショーン・ウォーキンショー/リカルド・サンチェス
・ニュルブルクリング24時間レース
日産/ニスモは、ニュルブルクリング24時間レースに今年も参戦する。ドライバーラインナップは後日発表される。
・SUPER GT GT300クラス
ニスモは、「Nissan GT-R NISMO GT3」でSUPER GT GT300クラスに出場するカスタマーチームに今シーズンも車両供給と技術支援を行う。また、若手育成を担う「NDDP RACING」がエントリーし、ニスモアスリートのヤン・マーデンボロー選手がチームに参加、星野一樹選手と共にシリーズを戦う。
No. / チーム / 監督 / ドライバー / 車両名 / タイヤメーカー
No.3 /NDDP RACING /長谷見昌弘 /星野一樹/ヤン・マーデンボロー /B-MAX NDDP GT-R /ヨコハマ
昨年チャンピオンを獲得したGAINER TANAX GT-Rは、チャンピオンナンバー#0をつけて参加する。
・スーパー耐久シリーズ(ST-Xクラス)
ニスモは、スーパー耐久シリーズのST-Xクラスに「Nissan GT-R NISMO GT3」で出場するカスタマーチームに技術支援を行う。引き続き、日産自動車大学校とKONDO Racingの共同チームが、「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」で出場。これは授業の一環として学生たちがレース活動に取り組むという「教育とモータースポーツを結びつけた」ユニークなプロジェクトで、今年で5年目となる。
クラス / No. / チーム / 監督 / ドライバー / 車両名
ST-X / No.24 / KONDO Racing / 近藤真彦 / 藤井誠暢/TBA / スリーボンド日産自動車大学校GT-R
・ピレリワールドチャレンジ
エンジン供給及び技術支援
・LM P2クラス/LM P3クラスへのエンジン供給及び技術支援
11回のシリーズチャンピオンと4回のル・マン24時間レース優勝の実績を持つ日産/ニスモは、LM P2(ル・マンプロトタイプ2)、およびLM P3(ル・マンプロトタイプ3)クラスに引き続き量産エンジンベースのエンジンを供給する。
LM P2クラスは、オレカ社、およびギブソン社を通じ、世界耐久選手権(WEC)、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、およびアジアン・ル・マン・シリーズに参戦するチームにVK45エンジンの供給と技術支援を行う。
またLM P3クラスは、オレカ社を通じてヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、およびアジアン・ル・マン・シリーズのLMP3(ル・マンプロトタイプ3)に参戦する全チームにVK50エンジンを供給し、技術支援を行う。
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