日産、ブランパン耐久シルバーストン戦でクラス優勝
#80 NISSAN GT-R NISMO GT3が表彰台の頂点に
ブランパン耐久シリーズ・シルバーストン戦が5月25日に行われ、ニッサンGTアカデミー・チームRJNが、Pro-Am(プロ-アマ)クラスで優勝を果たした。2013年のタイトルホルダーである同チームは、GTアカデミー卒業生による新体制で挑む今季も、この勢いをつなげていく構えである。
#80 NISSAN GT-R NISMO GT3のニッサンレギュラードライバー、アレックス・バンコム、2013年GTアカデミーUSAのウィナー、ニック・マクミレン、同ドイツウィナー、フローリアン・ストラウスは、3時間の厳しいレースを戦い抜いた末にトップでフィニッシュラインを通過。チームタイトル防衛に向けて、最高得点を獲得した。
姉妹車の#35 GT-Rは、GTアカデミーのヨーロッパ、ロシアウィナーであるミゲール・フェイスカ、スタニスラフ・アクセノフに日本の千代勝正を加えた布陣で挑み、Pro-Amクラス10位とポイント圏内でのフィニッシュを果たした。
チームが一丸となりPro-Amクラス勝利を果たす
予選は、セッションが終了する直前まではチームの計画通りに進んでいたが、赤旗が出たために多くのドライバーの好ラップが無効となってしまう。バンコムは3番手につけるタイムをマークしていたが、千代は新しいタイヤで走行することができず、20番手に留まってしまう。
そして3時間の決勝レースが始まると、バンコムは得意としているロケットスタートを阻止される形となった。これに対して、「ポルシェの後ろで詰まってしまい、ストウ・コーナーまでパスすることができませんでした。それまでに2つほど順位を落としてしまったので、とにかく落ち着いてタイヤのことを労わるしかありませんでした。そうすれば、マシンをいい状態にしてチームメイトと交替できるからです」とバンコムは語っている。2014
#80 GT-Rの二番手・マクミレンは、#38アストンマーティンと首位争いを繰り広げた。
マクミレンは、「今日は安定感を維持するように必死で挑みましたが、正直言えば思うようにはうまくいきませんでした。それでもチームが一丸となり、優勝トロフィーを持ち帰ることができて本当にうれしく思います」とコメントした。
リードを奪い返して#80 GT-Rのフィニッシュを飾る役目は、ストラウスに託された。ドイツの若手であるストラウスは最高のパフォーマンスを披露し、終盤にセーフティカーが入っても落ち着きを保ち、悠々とPro-Amクラス勝利を果たした。
ストラウスは、「自分の走行はほとんどがトラフィックの中だったので、トラブルを避けるように特に慎重にならなくてはなりませんでした。モンツァでは僅差でしたし、間違いなく速さはあったので、今回ここで優勝を果たすことができて本当にうれしいです」と喜びを語った。
一方、#35 GT-Rの千代は好スタートを決め、自分のスティントの間に着実に順位を上げ、総合12位でピットイン。次のアクセノフはクリーンな走りでフェイスカと交替。そのフェイスカは、序盤スピンを喫してしまうが、その後追い上げ、Pro-Amクラス10位でフィニッシュした。
千代勝正選手 のコメント(#35 NISSAN GT-R NISMO GT3)
「今回のシルバーストーンは本当にタフな週末でした。土曜日の練習走行が大雨だったため、ほとんど練習できない状態で予選に臨みました。また予選は、2度目のアタックに入る寸前で赤旗が出てしまった事もアンラッキーでした。決勝ではマシンのバランスも良くスタートから順位を上げる事が出来ましたが、やはり混戦を抜けている間に、トップグループに逃げられてしまいました。チームメイトの二人にとっては、GT3でレース距離を走るのは、今回が初めてだったので、今回の経験を生かして、次戦はもっと良い結果が出せる様に力を合わせて頑張りたいと思います。応援ありがとうございました!!」
#eatsleepRACErepeatキャンペーン
#eatsleepRACErepeatキャンペーンの間、日産には休む暇がない。来週は同じシルバーストンで英国GT選手権、そして、ル・マン2014年の開幕を告げる公式テストを迎える。
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