トヨタ車体、超小型電気自動車『コムス』を発売
トヨタ車体株式会社は、1人乗りの超小型EV(電気自動車)「コムス」を、12年ぶりにフルモデルチェンジし、7月2日から販売を開始した。販売価格は66万8,000円(消費税込)より設定。
さらに、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金により、1台あたり最大7万円の補助金を受けることができ、実質負担額は59万8,000円(消費税込)となる。
「コムス」の由来は、コンセプトに掲げている「ちょっとお出かけ街までスイスイ(Chotto Odekake Machimade Suisui)」からきており、自然や地球に負担をかけず、低炭素社会の実現に向けた新しいモビリティである。
このコンセプトの元、「コムス」は、使い勝手が良く、かわいらしい、親しみやすいデザインの近距離移動に適したクルマとして、ユーザーに新しいライフスタイルを提案していく。
「コムス」概要
デザイン
コンセプトは「バイクのような爽快感と機動性、クルマの安心感をあわせもつ新しいモビリティ」
<エクステリア>
■ワンモーションシルエットと四隅に配したタイヤを強調する造形によりコンパクトさと安定感を表現
■親しみやすさと未来感を両立させた特徴的なカプセルシェイプのフロントマスクに2灯のヘッドランプを配して安全性を向上
<インテリア>
■軽快なインストルメントパネルとアーティスティックなシルエットのシートで今までにないオープンエアな感覚の室内空間を実現
■構造部材のパイプを見せるなど、乗用車にない構造美で様々な使い方が可能。カップホルダーなどの使い勝手にも考慮
■スムーズな乗降性と軽快感を両立させたオープニングシルエット
ボディバリエーション
■パーソナルユースを主体としたP・COMとビジネスユースに最適なB・COMの2タイプを用意
■さらに、B・COMには、用途に応じた荷室を選べるよう、デリバリー、デッキ、ベーシックの3タイプを設定
■P・COMは約150リットル、B・COMのデリバリーは約350リットルのトランク容量を確保
モーター
■定格出力は法規上の0.59KWを維持しながらも、最高出力と最大トルクを高め、当社独自開発のインバーターの採用により、力強く滑らかな加速感を実現。軽量でコンパクトな減速機と組み合わせることで、登坂性能を確保するとともに最高速度は時速60Kmを達成
■回生ブレーキを採用しているため、制動時には減速エネルギーの一部を電気として回収し、エネルギーの再利用を実現
バッテリー
■高性能な駆動ユニットと転がり抵抗を低減したラジアルタイヤの採用により、毎日のお買い物時などの近距離移動には十分な満充電で約50Km(JC08モード相当)の走行距離を実現。バッテリーを全て床下に納めることで低重心を実現させ、走行安定性を向上
■電気料金は満充電1回あたり約120円(23円/KWh時)と経済的。家庭用100V電源につなぐだけで簡単に充電でき、約6時間で満充電が可能
シャシー
■完成車両メーカーとしての当社の技術を生かして開発。スチール製のラダーフレーム構造を採用し、アンダーフレームはコの字断面、クロスメンバーは閉断面とすることで曲げ剛性とねじり剛性のバランスを最適化
サスペンション
■四輪独立懸架を採用し、加減速時の挙動変化を抑制。また、リアサスペンションのバウンド側ストロークを延長することで底付き感を改善し、安定感のある走行を実現
■最小回転半径は3.2mで、狭い路地での走行や駐車時に高い小回り性能を発揮
安全性
■法規上の規定はないが、衝突実験など、このクラスのクルマに見合った評価を社内で実施、乗員の安全性、機能保証(電池パック保護)を確保
■シートベルトについてはベルトアンカー強度試験を実施しており、欧州法規に適合
■ 被視認性を確保するために、法規上義務付けられている前照灯に加え、車幅灯と 尾灯も常時点灯
販売価格(消費税込)
<P・COM> 798,000円
<B・COM> デリバリー:773,000円 / デッキ:731,000円 / ベーシック:668,000円
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