話題のトヨタ「C-HR」のレクサス版「UX」が着々と準備中!?走りに格段の差をつける

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「UXコンセプト」がレクサス版「C-HR」(CHR)

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トヨタ自動車の豊田章男社長が語る「もっといいクルマ作り」の精神は、GRMN/G’sと言ったスポーツコンバージョンモデルだけでなく、ノーマルモデルにも浸透してきている。

それをもっとも象徴するのが、トヨタのクルマ作りの構造改革「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」だ。ゼロから開発することで、基本性能を飛躍的に高めた。

パリショーではTNGA採用第2弾となる新クロスオーバー「C-HR」の市販モデルがお披露目された。格好と走りに徹底的にこだわったこのモデルは当初、欧州市場向けに開発されたモデルだったという。

しかし、日本やアメリカを始めとする様々な地域でお披露目したら、トヨタの予想を遥かに超える反響の高さから、一転して世界戦略車として開発が進められたそうだ。

そんなC-HRも採用するTNGAは、次世代のトヨタ車に順次採用されていくわけだが、その一方でプレミアムブランド「レクサス」にも水平展開されるのは間違いない。

なぜ、そんな話をするかと言うと、レクサスがパリショーで世界初公開したデザインコンセプト「UXコンセプト」が「レクサス版C-HR」と言っていい存在だからである。

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これまでのレクサスと比べてもUXはアグレッシブなデザイン

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プレスリリースには、このクルマに関して「レクサスコンパクトクロスオーバーの将来像を示す」と記されている。

UXコンセプトを見て、かつてレクサスCT200hを開発したエンジニアに話を聞いた時に聞いた、「末っ子は“やんちゃな”くらいがいい」と言う言葉を思い出した。実車を見るとコンパクトクロスオーバーと言いながらもサイズは大きく感じたのだが、実際は全長4400×全幅1900×全高1520mm、ホイールベースは2640mmと実は全幅以外はC-HRに近い。

低めの車高とクーペのようなプロポーション、そして堀の深い造形は、これまでのレクサスと比べてもアグレッシブなデザインだ。上半分は都会が似合うデザインだが、下半分はフェンダーアーチと特徴的なトレッドパターンのタイヤとスポークとの一体感を演出したデザインホイールなどにより、クロスオーバーらしい力強さを表現している。

ちなみにデザインは、フランス・ニースに拠点を置くEDスクエアが担当している。C-HRの事を想いながらUXコンセプトを見てみると、デザイン処理は全然違うのだが、プロポーションのバランスなどに結構共通性を感じたのは気のせいだろうか!?

インテリアは前後で独立した空間を演出。フロントはドライビングに集中できるようにドライバー主体のデザインでシャープなイメージに加えて新構造の「キネティック・シート・コンセプト」を搭載。フロントピラーはアルミ部材にフィン上のポリカーボネイト材が接合されたシースルー構造を採用することで、室内の広がり感はもちろん、視界確保にも一役買っているようだ。

メカニズムはC-HR同様にガソリンターボとハイブリッドを想定か

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一方、リアは必要十分なスペースではあるが、快適性を重視した寛ぎの空間になるように、フロントとは異なる要素が盛り込まれ、ソフトなイメージでデザインされている。

メカニズムに関するアナウンスは一切なかったが、C-HR同様にガソリンターボとハイブリッドを想定しているはず。走りの部分はある関係者が「具体的には言えませんが、走りに関してはこれまでのような微々たる差ではない…と言うことだけはお伝えしておきます。TNGAはそこまで考えた設計になっています」と語ってくれた。

現時点ではコンセプトカー然とした演出が多いが、これまでレクサスが発表したコンセプトカーと、のちに登場してきた市販車との関係から推測すると、レクサスUXコンセプトの市販モデルもかなり期待できそうである。

[Text:山本シンヤ]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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