【試乗】レクサス NX200t・NX 300h[プロトタイプ] 海外試乗レポート/九島辰也(2/3)

【試乗】レクサス NX200t・NX 300h[プロトタイプ] 海外試乗レポート/九島辰也
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2リッターターボを搭載した「LEXUS NX200t」

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ではさっそく2リッターターボを搭載した「LEXUS NX200t」の詳細について話を進めよう。

トヨタにとっても久々となるターボユニットは直噴式の4気筒がベースとなる。これがかつてのターボとの違いで、高い燃焼効率でパワーと省燃費を稼いでいるのがキモだ。そして今回はインタークーラーもコンパクト化。ツインスクロールターボチャージャーとともに見直される。二酸化炭素排出量の軽減もしっかり実現し、ユーロ6にも適応している。いまいちハイブリッド人気の盛り上がらないヨーロッパでは、こちらで勝負といったところだ。ちなみに、今回は仕向地によるが、レクサス初のアイドリングストップも搭載される。この辺を鑑みても実用燃費は期待できそうだ。

ターボ車特有のラグは少ない

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そしてこれに組み合わされるのが新開発の6速ATなのだが、じつはこいつが相当優れている。ターボの特性を制御するのはここで、新制御ロジックが必要なエンジントルクを算出して駆動力を提供するのだ。具体的にはこうだ。通常のターボエンジンはアクセルの量でエンジンがそのままトルクを発生させる。それをこのトランスミッションは必要か不要かを見極め、エンジンに待ったをかける役目をするという。

事実、NX 200tの走りはターボ感が薄い。これまでのターボエンジンにありがちなラグは少なく、場面によってはかなり自然な吹き上がりを見せる。それじゃターボラグがまったくないのかと言えばそうではない。低い領域では1000回転後半、上の領域では3500回転あたりで微妙にラグは発生する。でも、それはこれまでの概念とは別モノ。ドーンというアクセレーションではなく、ギクシャクした走りにはならない。

ISシリーズにも共通するスポーティな走り

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といったエンジンとトランスミッションの組み合わせは、想像以上にスポーティな走りとなる。パドルシフトを使えば、背の高いクロスオーバービークルであることを忘れてしまうほどだ。

また、そのときのクルマの挙動も至極素直。アンダーステアが強いわけでもなく、切った方向へ鼻先を向ける。電動パワステのセッティングもフィールがあって悪くない。ロールの抑え方もISシリーズに近い感じだ。

[次ページへ続く]

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九島 辰也
筆者九島 辰也

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る

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