ホンダが日本市場で大苦戦、フィット、ステップWGNのデザイン大幅変更でテコ入れ(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
社長も認識している売れない理由
本来なら日本市場の稼ぎ頭となるべき、フィットとステップワゴンの売れ行きが伸び悩んでしまっている。なかでも厳しいのはステップワゴンで、大幅値引きしてもダメ。
「売れない理由の一つがデザイン」と八郷社長も認識しているらしい。間もなく行われるマイナーチェンジでフロントのデザインを大きく変更してくる模様。
確かにホンダのデザインは、日本のユーザーから全く評価されない状況となっている。前出のステップワゴンの場合、車内の使い勝手やエンジン性能、ハンドリングなどノア3兄弟やセレナと比べ、勝るとも劣らず。
かくいう私もステップワゴンを所有しているけれど、大きな不満なし。なのに売れ行きは超低迷している。デザインが悪いからだ。
5ナンバーサイズのミニバンは「大きく立派に見える」ことが重要だとされている。このカテゴリーの始祖といえる初代ステップワゴンも大きく見せることで成功した。なのに現行モデルを少し離れた場所から見ると、軽自動車と全く同じシルエット。
発売された直後から「売れなければデザインが原因」と口の悪い評論家から断言されたほど。
北米向けデザインは日本では受け容れられない?
ホンダデザインの厳しさの典型例が燃料電池車『クラリティ』だ。どんなクルマでも派手なカラーリングやステッカーを貼ったレース仕様車はカッコ良く見える。
なのにクラリティときたら、どうしようもない。バランスもディテールも完全に破綻している。聞けばデザインの首脳陣が徹底的に保守で、攻めようとしないのだという。
クラリティの場合、コンセプトカーは素晴らしくカッコ良かった。
しかし市販モデルのデザイン決定のプロセスに於いて「クラリティのメイン市場はアメリカである。フロントはアメリカで人気のアコード。リアにアメリカで人気のシビックを組み合わせたらどうか」となり、首脳陣も「それなら失敗しないだろう」と承認したという。
もっと言えば、アメリカ市場向けにデザインしたシビックを日本に持ってきて売れると判断しているあたり、デザイン評価のセンスが明後日の方向を向いてることの証明かもしれない。
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