ライバルは「プリウスα」!3列シートを備えたハイブリッド専用モデル「ホンダ ジェイド」/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
ストリームの特徴を受け継ぎ、ハイブリッド専用モデルとなったジェイド!
初対面で、何となく「プジョー308SWに、似ているなぁ」と思ったのが、新型車の「ホンダ ジェイド」。読者の皆さんは、当記事のジェイドの画像をご覧頂いてどのように感じるでしょうか。
ジェイドは、「ストリーム」の後継車種という位置付け。ストリームの特徴を受け継ぎ、3列シートを備えたミニバンで天井は低く、後席のドアはスライド式ではなく横開き式。そのために、外観がプジョーSWのようなワゴンに見えるのだ。
今の日本では、背の低いミニバンは売りにくい。ミニバンも普及を開始して20年近くを経過し、多人数で乗ったり大きな荷物を積むユーザーしか買わなくなったからだ。背が低いと室内がの広さが中途半端と受け取られ、売れ筋はホンダではステップワゴン、トヨタはヴォクシー&ノアやヴェルファイア&アルファード、日産ではセレナやエルグランドといった背の高い車種になる。
となれば「なぜジェイドを発売したのか」という話だが、中国ではすでに同じ車名で販売している。ミニバンでも国内専売ではない。また、最近はステーションワゴンの車種数が大幅に減った。北米の需要が冷え込み、日本でもユーザーをミニバンに奪われたためだが、ワゴンが全部で5車種というのは減りすぎだ。
そこで、ストリームやウィッシュをワゴンとして使うユーザーが増えた。ディーラーのホンダカーズによれば、「ストリームの3列目シートを畳んだままで、荷物を積む用途に使うお客様も多い」と言う。1年に数回、短距離を多人数で移動する場合も、ステップワゴンのような背の高いミニバンでは車内がムダになる。通常はワゴンとして使える「プチミニバン」のジェイドは合理的だ。
立体駐車場を使える唯一の3列シート車
ジェイドのバリエーションはシンプルで、搭載エンジンは1.5リッター直列4気筒をベースにしたハイブリッドのみ。3列シートの2WDという設定で、2列シートや4WDはない。ちなみに中国仕様のジェイドは1.8リッターのノーマルエンジンを搭載し、シートの配列は3列以外に2列シートも用意されている。
ジェイドのボディサイズは、全長が4,650mm、全幅は1,775mm。以前のストリームと違って全幅がワイドな3ナンバー車になり、従来型のミニバンでいえば「スバル エクシーガ」や「日産 ラフェスタハイウェイスター」のサイズに近い。このあたりも、日本で売るには難しい要素になる。
ただし、全高は1,530mmと大幅に低く抑えられた。ここまで背の低いミニバンは、過去を振り返っても日本車では見られない。ちなみに、立体駐車場を使いやすい全高は1,550mm以下とされるが、現在新車として用意される日本車を見ると、全高がこの寸法に収まる3列シート車はSUVを含めて皆無だ。つまりジェイドは、立体駐車場を使える唯一の3列シート車になる。この唯一のメリットは大きいだろう。
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