ホンダ N ONE 試乗レポート/吉田由美(2/2)
- 筆者: 吉田 由美
クルマも男子も優しくなきゃ女子にモテない!?
ドアの開口部が広く、ドアの出っ張りも無いため、ヒールのかかとが引っかからないので、女性でも車内への乗り降りはしやすいですね。 そしてフラットな床とフラットな前席のベンチシート。大きなフロントガラスと細めのAピラーが、斜め前方の死角を減らしてくれるので安全性もアップ。
ガラスといえば最近の車のほとんどはUVカット率の高いガラスが採用されていますが、それはフロントガラスの話。問題はフロントサイドのガラス。実はこれまでもUVカットガラスが採用されてはいても、じわじわ手の甲などが日焼けしてしまうことが多かったのです。
つまりサイドガラスは女性の敵、日焼けの原因。
しかし「N ONE」のサイドガラスには、紫外線のA波・B波の両方を99%カットする「スーパーUVカットガラス」が使用されています。フロントベンチシートは低反発素材で収まりの良い座り心地、さらにアレルゲン対策もされています。
全体的に質感もアップ! しかし、ダッシュボードに取り付ける「スマートフォンと連携したカーナビのディスプレイ」だとフロントの小物置きが活用しやすいのですが、オプションのカーナビを取りつけてしまうと、少し出っぱりが強くなり、カーナビ下の隙間の使い道があまり無くなってしまうのが残念。
エクステリアのボンネット下の“隙”に較べると、カーナビ下の“隙”は、微妙です。
“軽”らしからぬ静かさと滑らかさ
エンジンは、3気筒660ccにNA仕様(58ps)とターボ仕様(64ps)の2タイプがラインナップされていて、NAにはアイドリングストップを装備。また、スイッチひとつでエコ運転が簡単にできる「ECONモード」を全車に標準装備することで、エコ運転をサポートしています。
燃費は、JC08モードでNAが27km/L、ターボで23.2km/L。
試乗してみたところ、もちろんNAでも問題ありませんが、乗り比べると嬉しいのはターボ。今回のように大人3名乗車(私と編集スタッフ2名)+荷物を沢山積んでいたり、高速での加速時でも余裕の走りが可能。
また、プレミアムモデルは室内の静粛性にも配慮されたとのことで、高速道路を走っていても“常に頑張ってる感”を感じるような音や振動は控えめになり、ドライブが快適でした。さらにトランスミッションは全モデルCVTを搭載し、シフトチェンジも滑らかです。
小さな軽自動車だからこそ、安全性第一
さらに安全面にもこだわっていて、急ブレーキ時にハザードランプを高速で点滅させ、周囲に警告する「エマージェンシーストップシグナル」を全車に装備。これは軽自動車初搭載だとか。しかし、残念ながらこのシステムは、時速60km以上で対応するとのことで、今回は場所等の関係で試すチャンスがありませんでした。
私がこの機能を体験するのは、本当に急ブレーキを踏んだ時になりそう。ほかにも急ハンドルや横滑りしたときにクルマを安定させる「VSA」、ヒルスタートアシストも全車標準装備と、安全面も軽自動車とは思えない充実ぶりです。
2011年の東京モーターショーでその姿を見てから、ほぼ変わらない姿で市販された「N ONE」。
まずはその可愛らしいルックスでまずは人気を集めそうですが、たとえ見た目でこのクルマを選んだとしても、期待を裏切らないクルマといえそうです。
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