シボレー トレイルブレイザー 試乗レポート

シボレー トレイルブレイザー 試乗レポート
フロントスタイリング リアスタイリング エンジン インパネ タイヤ&アルミホイール フロントシート シートアレンジ ラゲッジスペース 試乗 画像ギャラリーはこちら

全長5.3m、全幅1.9mという大柄なボディー

フロントスタイリングリアスタイリング

シボレーのSUV「トレイルブレイザー」「トレイルブレイザーEXT」とミニバン「アストロ」は、今年1月からスズキが輸入し販売することになった。

トレイルブレイザーは2列シート、EXTは3列シートのSUVになる。エンジンはそれぞれに直列6気筒DOHCの4.2Lと、V8、OHV、5.2Lが用意されている。このラインナップは昨年まで販売されていたシリーズと同じ。車両価格は昨年のモデルとくらべると若干、安くなっている。

今回、試乗したEXT・LTは3列シートを備えた直6エンジンのモデルだが、382万円という価格。4.2Lの3列シートSUVというスペックを考えると、国産SUVとも充分に戦える価格といえる。

全長5.3m、全幅1.9mという大柄なボディの余裕は、国産車だけでなく、ヨーロッパのSUVでも味わえないものだ。

オン/オフロード走行でも高い走行性能を発揮

エンジンインパネ

直列6気筒4.2Lエンジンは297馬力の出力と38.1kgmのトルクを発生する。とくにトルクは1000回転から5000回転までフラットなビッグトルクを発生する。組み合わされるミッションはフロアシフトの4速AT。

4WDメカニズムは「オートトラックシステム」と呼ばれるパートタイム4WD。しかしオートモード(A4WD)を選択すれば、通常は後輪駆動で走行し、後輪がストップすると自動的に4WDになる。路面が通常状態に戻ると再び2輪駆動になるメカニズムをもつ。駆動の切りかえはダッシュボードにあるダイヤルを操作する。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアは5リンクリジッドを専用開発。さらにショックアブゾーバーはビルシュタイン製を用いるなど、オン/オフロード走行での能力を高めている。ブレーキは4輪ベンチレーテッドディスクが標準。タイヤは245/65R17を装着する。

ハイウェイをロックでも聴きながら流そうぜ!

タイヤ&アルミホイールフロントシート

サイドステップに足をかけ、大柄なボディに乗りこむ。シートも大きめ。シートベルトはシートに内蔵されている。

直6エンジンはトルクの盛り上がりは少ないが、フラットで、2.3トンのボディを引っぱる。Dレンジ、6000回転まで上昇しての加速タイムは、0→100km/hを9秒台で走りきる。その迫力は周囲を威圧する。

エンジン音は4500回転からやや高まる。しかし、100km/h巡航はDレンジでわずか2000回転という低さなので、室内は静か。振動も少ない。

サスペンションは2.3トンの車重に対してややロールは大きめ。乗り心地を重視したセッティングといえる。しかし、このユラユラとした動きが、トレイルブレイザーには似合っている。パワーアシストのステアリングもコーナーでは軽め。片手でグルグル回わせるほどだ。ハイウェイをロックでも聴きながら流そうぜ!

アメリカならではの本当に楽しいクルマ

シートアレンジラゲッジスペース

アメリカの自動車メーカーは、このトレイルブレイザーのような、遊び心いっぱいのクルマをつくらせると、本当に楽しいクルマをつくる。

このクルマも3列シートの居住空間をはじめ、シートアレンジ、リアのラゲッジスペースなど、国産車とは違う使う楽しさを実現している。

フロントシートは、ボンネットも一応確認できる。欲を言えばもう少し背中のホールドがほしい。セカンドシートはやや高めの着座で、シートスライドはしない。足元もせまく ないが、乗降時にドアの足元部分がやや狭く、クツがひっかかりやすかった。サードシートは、セカンドシートがダブルフォールドするので、乗降はラク。床は高いが足元は狭く ない。身長165㎝までならロングドライブも可能だ。リアのラゲッジスペースは厚味のあるトノボードが便利。高さを2段階に調節でき、リアゲートのウィンドも開閉できる。

ボディサイズが大きいので、町中を走るより、ハイウェイをのんびり走るほうが楽しい。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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