JR夜行高速バス プレミアム系ドリーム号の最新作 ”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ)を徹底解剖【はたらくクルマ】
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林岳夫・オートックワン編集部・ジェーアールバス関東
夜行バスのパイオニア「ドリーム号」、その最新作がデビュー
1969(昭和44)年の東名高速全線開通に合わせ、当時の国鉄バスが営業を開始。以来、半世紀近い歴史を積み重ねてきた伝統の夜行高速バスブランドが「ドリーム号」だ。
昭和の終わりに実施された国鉄の分割民営化に伴い、ドリーム号もそのまま各地のJRグループへ分社化。折しも全国高速道路網の整備が急速に拡がりをみせていた頃で、主に東名阪間で運転されていたドリーム号も、東北や北陸、中国地方などの路線も開拓していった。また同時期、各地のバス事業者なども夜行バス路線の開設や増便を繰り返し勢力を拡大。ゆとりある3列レイアウト・フルリクライニングシート化した夜行専用バス車両も一般化していった。特にドル箱路線の東名阪間などは、全国の事業者が運行する数えきれないほどの路線の夜行バスが、毎晩大量に行き交う活況ぶりとなっている。
そんな中で老舗のドリーム号も、ライバルに対抗すべく4列シート配列の車両を用いた格安便を走らせると共に、通常よりもサービスを充実させたプレミアム便「プレミアムドリーム号」「グランドリーム号」の運行も実施し、ニーズの拡がりに柔軟に対応している。
そして2017年3月末、ドリーム号のノウハウを結集した新たなプレミアム路線が開通する。その名は ”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ)だ。
>>[撮りおろし画像]JR夜行高速バス「ドリーム号」 ”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ) フォトギャラリー
“ドリーム号アンバサダー”AKB48 横山由衣さんも驚いた”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ)
ドリーム ルリエ号は、2017年3月31日(金)のダイヤ改正に伴い誕生した新路線。ジェイアールバス関東と西日本ジェイアールバスの共同で、東京~大阪間を1往復運行する。
国鉄時代の配色イメージを受け継ぐ青と白のカラーが特長のドリーム号に対し、プレミアムドリーム号やグランドリーム号同様、パールホワイトを基調にした上品なカラー。室内についても、快適さを格段に高めたシートを備える”Precious Class”(プレシャスクラス)と”Advance Class”(アドバンスクラス)の2つのクラスが用意されている。
路線開設に先立ち、3月2日に実施された報道発表会では、“ドリーム号アンバサダー”AKB48 横山由衣さんも登壇し、いち早くシートの掛け心地を体感。「ふかふかの最上級」だと絶賛している。
■参考:“最上のくつろぎ”新ドリーム号が誕生!AKB48の横山由依さんも「フカフカの最上級!」と絶賛[2017年3月2日/発表会レポート]
わずか4席の贅沢空間 ”Precious Class”(プレシャスクラス)
そして運行開始を目前に控えた3月24日、ようやく実際のドリーム ルリエ号が公開された。車両は日野 セレガ 夜行高速路線用ハイデッカをベースにした特別仕様だ。さっそく室内をチェックしてみよう。
車両前方にわずか4席が配される”Precious Class”(プレシャスクラス)。なんと左右1列ずつの2列シート配列、しかも個別のパーテーションやカーテンが備わり、ひとりひとりのプライバシーも保たれるという実に贅沢な仕様となっている。
シート自体も約60cmの幅を持つ非常にたっぷりしたサイズ。これはプレミアムドリーム号用のプレミアムシートをベースにデザインを一新するとともに、レッグレストにヒーター機能を追加している。
取材の際に少しだけ座らせて頂いたが、大柄なシートは体全体を包み込み、クッションも低反発で体をふっくら支えてくれるので実に快適。東京と大阪、約8時間半~9時間の長旅も、プレシャスクラスならゆったりと過ごせるだろうと実感出来た。
ゆりかごのような快適シート ”Advance Class”(アドバンスクラス)
続いて後方にレイアウトされるのが”Advance Class”(アドバンスクラス)。こちらはこれまで同様の3列シート配列だが、14席のみと余裕たっぷり。通常のドリーム号よりもかなりゆとりある空間となっており、前後席の間はいずれも1m以上を確保しているのが特長だ。こちらも左右のパーテーションが備わるほか、前後席間でカーテンも設置されることでプライバシーを保つことが出来る。
こちらはグランドリーム号用に開発された新型クレイドルシートがベース。”ゆりかご”のような快適さをうたい文句にしているというから、こちらもプレシャスクラスに負けず劣らずの上質な移動が楽しめそうだ。ドリーム ルリエ号搭載にあたり、さらにリクライニング機能を向上させるなど改善も図られている。
これだけのアドバンテージを備え、運賃は片道9,800円から
シートの快適さに加え、ドリーム ルリエ号では車内のサービスも充実している。なんと全ての席にタブレット端末の「iPad Mini4」を配備。インターネットに加え、NTTドコモの「dマガジン for Biz」や、インターネットテレビ「Abema TV」も無料で配信される。専用のイヤホンも用意されるから、眠れない夜でも他の乗客に気兼ねなく楽しむことが出来るのも嬉しい。このほかフリーWi-Fiや充電用コンセント、トイレ、スリッパや毛布なども完備され、快適なバス旅をサポートしてくれる。
なおダイヤ設定は、東京駅八重洲口23時10分発の「ドリーム ルリエ 1号」がバスタ新宿を経由し大阪に到着するのが翌朝の7時50分。大阪23時00分発の「ドリーム ルリエ 2号」が東京駅(日本橋口)に到着するのは翌7時24分となっている。
東京~大阪、片道の運賃はプレシャスクラスが14,000円(平日)から18,000円(特定日)。アドバンスクラスは10,400円から12,500円(同上)。アドバンスクラスに限り早割(9,800円)も用意されるほか、学生向けの学割料金も設定される。ちなみに通常のドリーム号の運賃は5,800円~9,400円と、確かにちょっと割高ではある。
しかし、始発の新幹線よりも速く目的地に到着出来て、朝から1日を丸々有効に使えるのが夜行バスの魅力だと考えると、旅の疲れも最小限で済むドリーム ルリエ号の特別料金も、決して悪くない投資だと思えてくる。
横山由依出演! ”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ)号 TVCMはこちらから
■ ”DREAM Relier”(ドリーム ルリエ)号の詳細はこちらも併せてチェック!
“最上のくつろぎ”新ドリーム号が誕生!AKB48の横山由依さんも「フカフカの最上級!」と絶賛[2017年3月2日/発表会レポート]
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:小林岳夫・オートックワン編集部・ジェーアールバス関東]
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