【年末スペシャル編】2012年1月1日より導入、首都高速・阪神高速の距離別料金制はいいのか悪いのか!?(1/3)
- 筆者: 清水 草一
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
元旦から、いよいよ首都高速・阪神高速に距離別料金制が導入される。
3年前に距離別料金制度が導入されようとしたときは、「実質値上げだ!」とマスコミがこぞって大反対したが、今回は目立った反対論は出ていない。
なぜか?
答えは単純明快、今回導入される距離別料金は非常に不完全なもので、値上げにはならないからだ。
では、いいのか悪いのか?
みなさんは、「値上げにならないならいーや」と思うかもしれない。確かにそうである。「いーや」なのだ。しかしそれは「どっちでもいーや」でもある。 元旦から導入される距離別料金は、本当の意味の距離別料金ではない。民主党政権の「意地でも値上げだけは避けろ」という指示により、無理やり実施される、ほとんど何の意味もない形式的なものだ。 マスコミ界唯一の首都高研究家である私に言わせれば、今回の料金制には、いいところと悪いところがあり、差し引きゼロ。「どっちでもいい」し、「あえて実施する意味は特にない」という評価になる。
本来の導入目的、それは渋滞解消のための妙案だった、のだが・・・
距離別料金制導入の本当の意味は、公平性を上げると同時に、実質値上げを実施することにあった。これにはふたつのメリットがあった。
第一に、渋滞が減ること。首都高や阪高の料金が、NEXCOと同様、利用距離に比例する料金制になれば、高速の渋滞区間は下道(一般道)に降りるクルマが増える。それが全体の5%に達すれば、渋滞は半分程度(!)に減ってしまう。
もともと首都高は、渋滞のせいで高速道路としては平均速度が非常に低く(昼間の平均で時速40キロ程度)、その分、下道に対する時間短縮効果が低い。だからこそ「高い」というイメージを持たれていたわけだが、そこにしっかりした距離別料金を導入すれば、渋滞は大幅に減って、時間短縮効果も大幅に高まる。長距離利用者にとってはかなりの値上げになるが、時間短縮を考えればかえって割安になる……はずだった。
しかし今回の料金では、そういう効果はまったく望めない。前と同じように、一旦乗ったら目的地まで降りず、ひたすら渋滞に身を任せる利用形態にはなんら変わりない。渋滞緩和効果はゼロである。
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