オイル交換の目安ってどこを見れば良いの?

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:オートックワン編集部
オイル交換の目安ってどこを見れば良いの?
画像はメルセデス・ベンツ E250CGI 画像ギャラリーはこちら

オイル交換の目安ってどこを見れば良いの?

ディーラーでオイル交換を行い、その1週間後にガソリンスタンドに寄ったところ、100kmも走っていないにも関わらず「オイルが汚れていますね、交換した方が良いです」と言われました。

流石に極端な例だとは思いますが、スタンドのオイルチェックのコメントは信用できなくなりました。実際のところ、オイル交換の目安ってなんでしょう?汚れで分かるものなのですか?(日暮里ロドリゲスさん)

其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

画像はメルセデス・ベンツ E250CGI

私は、スタンドの店員のそのテのコメントは、一切信用していません。

すべてとは言いませんが、多くのスタンドは、エンジンルームチェックのマニュアルがあり、まったくのシロートのアルバイト君が、そのマニュアルに従って、機械的に交換を勧めていると考えた方がいいでしょう。

オイル交換などの整備は、スタンドにとって、ガソリンよりはるかに大きな収益源なんです。

実際、私がスタンドで洗車待ちをしていると、多くのドライバーが、そのテのチェックに引っかかって、ありとあらゆる整備をさせられています。

あらゆるオイルの交換はもとより、タイヤまで交換していたりします。私もさすがに「やめたほうがいいですよ」とまでは言えず、「ああ、またか」と、苦々しい思いで見ています。

正直なところ、彼らはクルマに詳しくないドライバーを狙い撃ちしています。その証拠に、私は滅多にそのテのことを言われません。乗っているクルマや顔つきで、なんとなく判断しているのでしょう。

オイル交換のサイクルは、どんどん長くなってきています。輸入車には、2万キロまで交換の必要はないとマニュアルに謳っているモデルもあります。

オイルは、やたら交換する必要は一切ありません。オイルは完全に抜くことはできませんから、新しいオイルをエンジンに入れて回した瞬間から、残っていたオイルと混ざって多少濁ります。

つまり、オイルはすべて新品に変えても濁っているので、汚れをあまり気にする必要はないんです(それより、量が極端に減っている方がマズイです)。

自分で前回の交換時期と走行距離をチェックしておいて、整備マニュアルに記されている時期と距離が来たら、自ら進んで交換すればそれでいいです。

シールに書いて、どこかに貼っておくといいでしょう。スタンドのエンジンルームチェックは一種の押し売りなので、受けない方がいいです。何か必要な時だけ、こっちから頼めば十分です。

MJブロンディの「ひとりごと」

先日、12年落ちのサーブでスタンドに入ったら、勝手にエンジンルームをチェックして、「ATF(オートマチックフルード)が汚れています。交換した方がいいですよ」と言われました。

少し古い輸入車は、みだりにATFを交換すると、溜まった不純物が一気に流れ、細いラインや弁を詰まらせて大故障することがあります。

しかし彼らはそんなことは知らないし、知ったこっちゃないんです。交換してお金をもらえればそれでいいんです。彼らに愛車のコンディションを任せることなんて、とてもできません。

自動車評論家、「清水草一」になんでも聞いちゃおう!

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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